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本屋の用心棒



登場:第142話
肩書:用心棒

 本屋の主人が、立ち読み常習犯の拳志郎を追い払うために雇った用心棒。ベタな中国人に変装して現れた拳志郎を、仲間と共に路地裏へと引っ張り込み、タコ殴りにしたが、何故か攻撃する自分達の方がボロボロになった。その後、取り出した刃で腕を切り落とそうとしたが、現れた夏文麗に錫杖でボコボコに殴られ、一目散に撤退した。



 拳志郎を殴っても殴っても攻撃が明後日の方向に逸らされて仲間同士を攻撃しあうという目に合わされたわけだが、この時拳志郎が使っていたのは中国拳法の化勁、北斗神拳で言うところの柔の拳であろう。なぜそんなまどろっこしい戦法を選んだのかと言われると、それは自分が反撃する立場に無いことを拳志郎が理解していたからである。やめろ帰れ言われてるのに立ち読みを続行し続ける拳志郎の行為は悪であり、それを止めさせようとする彼らの行為は(いきすぎではあるが)基本的には間違ってはいない、正義の行動だ。故に拳さんは、自分からは手を出さす、攻撃は彼ら自身のものを流用したわけだ。しかし痛い目にあわせるだけならともかく、殺しにかかれば話は別。彼らが刃物を取り出したところで強制的に割って入った夏文麗の行動は、まさに彼ら自身の命を救っていたのである。