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北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章




あらすじ



時は2001年。この世は乱世の闇に包まれた。

2000年の封印から目覚めた魔皇帝は、圧倒的な力でこの世界を支配していた。残された僅かな拳士達は、各地で魔皇帝軍との戦いを繰り広げていたが、北斗神拳伝承者ケンシロウは、大地に飲み込まれ、既にこの世を去っていた。


とある村の教会で、結婚式を挙げる主人公と恋人。だがその最中、突如現れた魔皇帝軍の拳士ゲシュラーにより、恋人は連れ去られてしまう。愛する恋人をその手に取り戻すため、旅へと出た主人公は、リュウケンより、己が魔皇帝と闘う宿命を持つ存在であることを知らされるのだった。


水丸、レイ、黒夜叉、トキといった男たちを仲間に加え、群青の一族と死闘を繰り広げた主人公は、遂に将軍ゲシュラーを討ち倒し、捕らわれるの恋人の姿を発見する。だがそこにあったのは、恋人を模して作られた人形であった。彼女が連れていかれたというファントムランドを目指し、主人公達は更に旅を続ける。


天帝達が住まうという大陸に訪れた主人公達。大陸を覆う呪いの霧を晴らすため、天帝ルイ、リンのもとを訪ねた主人公は、己が二人の生き別れの弟―――天帝の血を引く者である事を知らされる。天帝と魔皇帝。2000年前に始まったこの二つの天の争いは、時を得て、今再び宿命の時を迎えようとしていた


呪いの霧を晴らし、恋人と息子が捕らわれるファントムランドへと訪れた主人公であったが、そこではグランドール将軍に殺された恋人の葬儀がおこなわれていた。哀しみの中、息子を救出した主人公は、怒りの拳でグランドール将軍を撃破する。しかし、恋人は死んではいなかった。恋人は、あの魔皇帝の娘であり、掟によって殺されるはずだったが、グランドール将軍の慈悲によって救われ、その存在を隠されていたのだった。


家族と念願の再会を果たした主人公。だが彼女のいるリハクの街が魔皇帝に襲撃され、恋人はその命を奪われてしまう。母の仇を討つため、父と同じく拳の道に進むことを決意した主人公の息子は、レイとともに修行の旅へと出るのだった。


北斗の男の噂を聞き、海を渡った主人公達は、ケンの兄、ヒョウと出会う。ケンシロウを蘇らせるには、七人の拳士が必要である事を知らされた主人公達は、シン、サウザーの協力を得て、ケンシロウの封印を解くことに成功する。仮死状態にあったケンシロウは、トキに残された全てのオーラを注ぎ込まれることにより、遂にこの世に蘇ったのであった。


ケンを仲間に加え、リュウケンの仇である伝承者殺しのザリガーを撃破する主人公。だがその直後、リンとルイが魔皇帝に拐われたとの報せが入れられた。天帝の聖地へと呼び出された主人公は、すべての力を持って魔皇帝との対決に臨む。しかし、死闘の末に勝ち残ったのは、魔皇帝であった。父の凄絶なる戦いを見届け、闘いの心を知った主人公の息子は、父から引き継いだ意思と拳で、必ず魔皇帝を倒すことを誓うのであった。


幻の秘拳「天帝拳」を完成させるため、二世は更なる仲間を求めて旅へ。山のフドウ、元斗皇拳のファルコを危機から救った二世は、ユダの協力を得て、強敵・死神三兄弟を打ち倒す。しかしこの時、魔皇帝は、最凶の拳「魔皇拳」を完成させようとしていた。魔皇帝を倒すには、もはや今打って出るより他にない。旅の中で出会った強敵達に、カイオウを加えた14人の拳士達の力で天魔の扉を開いた二世は、魔皇帝の待つ最終決戦の地へ・・・


魔皇帝の三人の皇子を倒し、北斗、南斗、元斗の防具を手に入れた二世は、遂に魔皇帝の待つ城へと足を踏み入れる。だが、カイオウとの相討ちで何とか倒したその男は、ただの影武者であった。そして遂に魔皇帝は、捕えていたユリアを殺し、魔皇拳を完成させてしまう。魔皇拳を破る方法、それは天帝拳を完成させるより他に無かった。仲間と拳を交え、その奥義を心と体に刻み込むことで、遂に二世の天帝拳は完成を迎えたのであった。


ぶつかり合う最強の二拳、天帝拳と魔皇拳。二つの勝敗を分けたのは、二世を支えてくれた数々の友の力であった。孤独な憎しみの拳では、友の心によって無限に力を増す愛の拳に勝つことは出来ない。それを知った魔皇帝は、己の中に残された最後の愛で、ユリアをこの世へと蘇らせたのであった―――。