TOP


北斗の拳(セガサターン版)




第四章
-北斗の密盟-



リンの姿を求め、船で修羅の島へと渡るケンシロウとバット。


修羅
「ここは、修羅の国。無断で立ちいる者は死ぬ!」

 vs修羅


村人
「ここは、修羅の島…人々は闘いに明け暮れ、死んでいく…お前さんらも、死にたくなかったら、早くこの島から立ち去る事だね。」


村人
「この島は北斗のふるさと…北斗神拳も北斗琉拳も、この地で生まれた…北斗の隠れ里がこの島にある。少し前、この沖で激しい闘いがあった。帝都から、運ばれてきた若い女を、琉拳の部隊が奪い取ったという。女は、北斗琉拳伝承者のもとに運ばれた。北斗琉拳は、呪われた拳…あの拳を極めた者は、魔闘気に心を惑わせられ、魔界に落ちていく…」

・帝都から運ばれてきた若い女を、琉拳の部隊が奪い取った。
なんで帝都はわざわざ修羅の国にリンを運んだのか、まったく理由は明かされないのだが、このシチュは原作のジャスクと同じだ。あの時はケンとファルコを修羅の国に誘い出すためだった。私が思うに今回の場合は、帝都がたまたまリンを手に入れたが、それがあのケンシロウや暗黒の北斗が狙う女であることが発覚し、こんな疫病神おいとけるかってことで修羅の国まで搬送したのではないかと思う。・・・なんで私がこんな尻拭い予測しなけりゃならんのだ。




北斗の隠れ里へむかう途中、ジュウケイの沼に立ち寄るケンシロウ達。



ジュウケイ
「ケンシロウ。お前は二人の北斗を相手に闘わなければならない。かつて北斗三派が争いし時、敗れた北斗無明拳と北斗琉拳は密かに会い密盟を交わした。即ち、北斗琉拳立つ時、北斗無明拳これを支える。北斗無明拳立つ時、琉拳これを支える両者は共に助け合い、北斗神拳を討つべし。これ、琉拳無明拳の誓い。千数百年の時を経て、今尚この密盟は生きている。北斗琉拳もまたこの密盟に従い、北斗神拳を襲うであろう。天はまた北斗神拳に試練を与えた。これを打ち砕くのも伝承者の宿命・・・」


・ジュウケイ登場
生きてるどころかなんか若返ってる!!ジジイに優しすぎるぞこのゲーム!!どうでもいいけどこの二人、密かに初対面だよな。赤子の時除いて。
・北斗琉拳立つ時、北斗無明拳これを支える。北斗無明拳立つ時、琉拳これを支える両者は共に助け合い、北斗神拳を討つべし。これ、琉拳無明拳の誓い。
敵の敵は味方の理論か・・・まーそもそもが存在かぶってるからな、この二つ。しかし蒼天の拳での劉家拳のポジションを知ってしまうと、凄いチープな設定に見えてしまうな。




ケンシロウ達、北斗の隠れ里へと到着。


村人
「ケンシロウさまですね。よくいらっしゃいました。ここは、北斗宗家の村でございます。あのラオウも、トキも、この村で育ち、ケンシロウさま、あなたもここで生まれ赤子の時に海を渡っていったのですよ。以前は、この村には、北斗宗家最後の末裔、ゼンオウとホシムという二人の兄弟がいました。…ですが…もう二人とも、この村を出て行きました。二人の事は、長老が詳しく教えてくれるでしょう。長老の娘のレイカは、ホシムのいいなずけなのです。長老の家は、村の東のはずれにございます。」


長老の家へ



長老
「おお、ケンシロウさんか。よく来なさった。お構いできないがゆっくりしていってくれ。ふむ・・・宗家最後の末裔、ゼンオウとホシムのことか。二人はこの村で、北斗琉拳を修行したんじゃ。



長老
「だが弟の心優しきホシムが北斗琉拳の伝承者となり、兄のゼンオウはそれが不満で、この島を出て行った。だが、万人に慕われたあのホシムも、北斗琉拳の魔闘気には勝てず、遂に魔界に入ってしまった。」



長老
「そしてホシムは、北斗琉拳を魔道琉拳と名を変え、更に魔闘気の威力を増した。魔道琉拳は恐ろしい拳。歯向かう者は死あるのみ。そこには一片の情けもない。ホシムも魔神となった。最早昔の万人に慕われるホシムに返ることはなかろう・・・」

レイカ
「私はホシムを信じています」



長老
「レイカ! 紹介しよう。娘のレイカだ」

バット
「そうか、あんたがホシムの婚約者の・・・」

レイカ
「あの人は、人の愛を信じた人だった。あの人なら、きっと魔闘気に打ち勝つことができる。いつの日か、きっと私たちの村に帰って来る。」

長老
「おお、そうだケンシロウさん。北斗永遠の従者、黒夜叉があなたに会いたがっていた。黒夜叉なら、この里の東にある洞窟で修行を続けている。」


・北斗宗家最後の末裔、ゼンオウとホシム。かつて共に北斗琉拳を学んだ。
あれ・・・・リュウは?あのこの宗家の血ひいてるよね。この世界には存在しないことになってる?あとゼンオウはカイオウがモデル、ホシムはヒョウがモデルってのはわかるが、二人が兄弟てのはおかしいだろ。それぞれの子供ならまだしも。
ホシム、北斗琉拳の魔闘気に勝てず、魔界に、魔道琉拳と名を変え、魔闘気の威力を増した。
カイオウとかも魔界に入ってたけど、それは魔道琉拳とは違うの?何が違うの?




黒夜叉がいるという洞窟に向かうケンシロウとバット
洞窟に入ると、琉拳陸戦隊が襲い掛かってくる。


琉拳陸戦隊
「お前が、北斗神拳伝承者だな!フン!死にたいと見える。」

 vs琉拳陸戦隊


琉拳陸戦隊
「おっとまて!きさまを倒し、ただの修羅ともおさらばよ!来い!」

 vs琉拳陸戦隊




洞窟の奥にいる黒夜叉と対面。



黒夜叉
「ケンシロウさま!お懐かしゅうございます。北斗永遠の従者、黒夜叉でございます。うあうっ!!」

突如黒夜叉が苦しみだし、その背後に魔闘気が現れる。



ケンシロウ
「く、黒夜叉!!」

バット
「な、なんだ! この魔闘気は!」



ホシム
「ふはははははは・・・貴様がケンシロウか・・・俺の名はホシム」

ケンシロウ
「ホシム・・・お前が北斗琉拳伝承者か」

ホシム
「ふふふふふ・・・既に北斗の名は捨てた。我が拳法は魔道琉拳! 黒夜叉を刺したのは北斗への決別の証だ」

ケンシロウ
「おのれぇ!」

ホシム
「天帝リンは俺が預かっている。リンが欲しくば俺の城に来い。ふぁはははははははは!!!」

バット
「おのれえええ!!」

ケンシロウ
「黒夜叉!しっかりしろ!」



黒夜叉
「うう・・・ケンシロウ様・・・無念で御座います。我が北斗宗家最後のお二人、ホシム様とゼンオウ様はお歪みになった・・・ホシム様は魔界に入り、既に北斗の名を捨てられた・・・そしてゼンオウ様は、島を出て海を渡られ、暗黒の北斗の伝承者に・・・」

ケンシロウ
「なに!」

黒夜叉
「そう、光無き拳、北斗無明拳の伝承者とはゼンオウの事でございます!北斗宗家に生まれし二人の男が、共に歪み、覇道を目指すとは・・・この宗家永遠の従者黒夜叉、死んでも死に切れぬ・・・う・・・がはっ!」

黒夜叉、息絶える。
その背後に足音が響く。


バット
「誰だ!」



ケンシロウ
「レイカ・・・」

レイカ
「く・・・黒夜叉様まで手にかけるとは・・・もうあの人を・・・ホシムを信じることはできない・・・!ホシムはもう、愛を捨てた・・・!ケンシロウさん、ホシムを殺してください!」

・ケンシロウ、黒夜叉と再会。直後、ホシムの魔闘気が現れ、黒夜叉を襲う。
全体的によくわからんゲームだが、このシーンが一番わからん。魔闘気が黒夜叉を襲ったのはいいとして、なんでそれで死ぬの?遠隔攻撃なの?黒夜叉クラスの拳士をその場にもいない状態で殺すって強すぎじゃね?それに「黒夜叉を刺した」って、どういうこと?なにを刺したの?魔闘気がとんがって刺さったの?
・レイカ「ケンシロウさん、ホシムを殺してください!」
おまえついさっきまで、ホシムのこと信じてるとか言ってたのに、えらい豹変ぶりだな。




ホシムの城へ向かうケンシロウたち。
城の中で一人の男と対面する。




ガイ
「私はホシム様の家臣、ガイ。ケンシロウ様、この場はお引き取りください」

ケンシロウ
「引けぬ!」

ガイ
「では・・・腕ずくでも!」

 vsガイ


ガイに勝利



ガイ
「うあぁっ・・・さ、さすが北斗神拳・・・」

ケンシロウ
「お前の目に曇りは無い。聞かせてもらおう。ホシムを慕う理由を。」

ガイ
「万人に慕われた我がホシム様・・・ホシム様は、あのカイオウですら勝てなかった魔闘気を見事に押さえ込み、北斗琉拳を完成なされた・・・だが、ホシム様は一夜にして変身なされた・・・」



-------------------------


ホシムの部下
「ホ、ホシム様!この世の覇権を目指し、暴れまくる暗黒の北斗の正体が判りました!」



ホシム
「ふむ・・・」

ホシムの部下
「北斗無明拳伝承者、ゼンオウ!」

ホシム
「な、なに!!兄ゼンオウが!」




ガイ
「ホシム様は、お悩みになられた。二千年前の北斗の密約に従えば、ホシム様はゼンオウの野望に手を貸さねばなりませぬ。そして、一晩お部屋にお閉じこもりになり、出てきた時は・・・」




ホシム
「ふふふふふ・・・ふふふふふ・・・我は魔神なり!我に逆らう者、一人とて許さぬ・・・」

-------------------------


ガイ
「魔闘気漂い、様相は魔形と化し、心の動揺がホシム様を魔界に落としたのです!そして北斗の名を捨て、魔道琉拳を名乗られたのです・・・か、必ずやホシム様は魔界から抜け出されるはず!ケンシロウ様、ホシム様との闘いは地獄!同じ北斗宗家同士の闘い、避けてくだされ・・・ガハッ!」

ガイ、息絶える。


ケンシロウ
「ガイ・・・俺は北斗の長兄ラオウとも、実の兄ヒョウとも闘ってきた。避ける事はできん。たとえ地獄であろうとも、進まねばならぬ・・・」


・ケンシロウ、立ち塞がるガイを撃破。曇りの無い眼を持つガイが何故ホシムを慕うのか聞き出す。
目に曇りが無い男をそんな簡単に殺すなよ・・・
・ホシム、北斗無明拳の伝承者が兄ゼンオウだと知り、驚愕。北斗の密盟に従い、ゼンオウの野望に協力するべきかどうか悩む。
別に無明拳伝承者がゼンオウだろうと誰だろうと、野望に協力することにはかわりないじゃん。ていうかその北斗の密盟も、負け犬の流派同士が勝手に作ったんでしょ。無視しろよ。
・ホシム、一晩部屋に閉じこもり、翌日出てきたときには魔闘気に支配されていた。
昨日まで心優しき人だったのに、そんな簡単に魔界inできるもんなの?特に切欠もなく。




ケンシロウとバット、ホシムのもとへ。
そこには捕らわれのリンの姿が。




ホシム
「来たかケンシロウ!」

ケンシロウ
「お前がホシムか・・・」

バット
「リン!今助けてやる!」



ホシム
「ふっ・・・俺を倒してからにしろ。魔道琉拳は遥かに北斗を超えた。魔界より北斗伝承者に引導を渡す!」

 vsホシム

ホシムに勝利



ホシム
「さ・・・流石だ、ケンシロウ・・・」

敗れたホシムのもとへ、レイカが駆け寄ってくる。




レイカ
「ホシム!」

ホシム
「レイカ・・・レイカ、すまなかった・・・」

ケンシロウ
「ホシム・・・お前・・・」

ホシム
「そうだ・・・俺は魔界から抜け、正気に戻っていた。リンの光が・・・天帝のリンの光が俺を魔界から救った。天帝の光は北斗を導く。」



ホシム
「俺は元斗の総督バレビからリンを奪い取り、我が手中に納めた。だが、その時から俺の中に何かが起こり始めていた。我が魔闘気はリンの気高さに触れ、次第に力を弱めた。正気に戻った俺がすべきことは唯一つ。兄ゼンオウの歪み増大した野望を断つこと・・・。あの時、ゼンオウの拳を封じていれば・・・」

--------------------------



ゼンオウ
「ホシム・・・俺の拳を封じないのか・・・」

ホシム
「兄者。俺にはできない!」



ゼンオウ
「伝承者争いに敗れた者の拳を封じるのが、北斗琉拳の掟のはずだ。情に流されるとは・・・北斗琉拳に未来は無いわ!さらばだホシムよ!さらば北斗琉拳よ!」



ホシム
「兄者――――――!!!」


ゼンオウ、小船に乗り、修羅の島から去る。

--------------------------


ホシム
「その兄が彼の地で北斗無明拳を学び、その伝承者となろうとは・・・。あの時拳を封じていれば・・・すべての責は俺にある。俺は決意した。北斗の密盟を守り、北斗神拳伝承者の首を土産にゼンオウのもとに乗り込み、一気に雌雄を決しようと。だが、今俺は知った。北斗神拳は俺の想像を遥かに超えていた。我が兄ゼンオウの野望を砕くのは、北斗神拳伝承者のみ。ケンシロウ!兄ゼンオウを倒してくれ・・・」



ケンシロウ
「止めは刺していない。ホシム、お前は愛に戻るのだ。そして、北斗琉拳をまことの拳とせよ」

ホシム
「ケンシロウ・・・!」

レイカ
「ありがとう・・・ケンシロウさん!」

ケンシロウ
「ホシム・・・北斗の名を捨つるも、その誇りは捨てず、伝承者の宿命に生きるか・・・」


・レイカ、敗れたホシムのもとへかけよる。
おまえ黒夜叉の洞窟にも来てたよな。野次馬根性すごいな。
・ホシムの魔闘気は、リンの気高さに触れたときから弱まっていた。
そのわりにはあっさりと黒夜叉殺したな。




バット、石柱に登って吊るされていたリンを救い出す。



リン
「ありがとうバット・・・」

その時、リンの中にある感覚が走る。



バット
「リン!」

リン
「ルイが・・・姉のルイが・・・」

バット
「ルイが・・・どうした?」

リン
「私にはわかる・・・ルイが狙われている!暗黒の北斗に!!」




ケンシロウ
「暗黒の北斗よ・・・ルイまでも!ゼンオウ、必ずお前を追い詰める・・・!」



第四章 完


・リン、ルイの危機を察知。ケンシロウ、ルイまでも狙おうとする暗黒の北斗に怒りを燃やす。
まだ確定事項でもないのにそんな怒るなよ。

NEXT→