大原画展in名古屋

2024年3月30日


3月1日から開催されている

「北斗の拳40周年大原画展」in名古屋

も、明日31日で閉幕となります。







私も東京会場に続き参戦して参りました。


正直、内容的には東京とそう変わらないのだが、自分東京で殆ど原画見れなかったので、実質これが初参加みたいなもんでした。


今回は時間に追われることも無く、たっぷり拝観することができました。おかげで新たな気付きも沢山ありましたので、その辺りの感想を少しだけ。








午前9時30分、会場である金山南ビル美術館棟に到着。



東京の時と同じく、土曜日の開場30分前であったが、並んでいる人数はほぼ同じ。

ただ名古屋会場のほうがかなり平均年齢が若かったように思えた。20代男子の集団もちらほら。良い傾向だ。



開場前にスタッフの方から説明を受けたが、東京会場と大きな違いが二つあった。


一つ目が、「原画を単体で写真に収めるのはNG」という注意事項が無かった事。

東京では、カメラのフレーム内に原画が2枚以上入る距離でないと撮影しちゃ駄目と言われていたんですよね。これが今回は無かった。

メインである東京開催が終わったからネタバレOKになったのか、ルールを守らない人が多すぎて言うだけ無駄と判断されたのか、理由はわからないが、これは本当に有り難かった。気兼ねなくバッシャバシャ撮らせていただきました。

東京に参加された方も、これが解禁されたというだけで地方開催に参加するのもアリだと思いますね。






二つ目が、千葉繁ボイスによる音声ガイドの仕様が変わった事。

東京ではスマホでQRを読み取ってアプリにアクセスし、それを使って音声が聞けるようになっていたのだが、名古屋会場では小さいリモコン型の機械を有料でレンタルして聞くというシステムになっていた。

普通に考えると、アプリの方が手軽だし、しかも無料で聞けて便利じゃないかと思われるかもしれないが、正直これは機械の方が遥かに良かった。何故ならスマホをカメラとして専念させられるから。

自分みたいな古めのAndroidだと、カメラ起動する度にアプリ止ったりして、全然ちゃんと音声を聞かせてもらえなかったんですよね。しかもデジカメは不可ということで、もうスマホはカメラか音かどっちかに絞るしかなかったんです。なのでこの変更は本当に助かった。

ただ、ジャックに刺すタイプのイヤホンが無いと、機械を電話みたいに耳にあてて聴くより方法が無かったので、そこは事前にお知らせしておいて欲しかった。





10時になり、大原画展が開場。

冒頭の等身大ケンとか、例のシェルター風入口なんかも、東京会場そのまんま。建物の構造が変わっても大丈夫なんだね。





そんなわけで、いよいよ原画鑑賞がスタート。

つっても素人なので、どこをどう見ればいいのかよく判らないのだが、原画の魅力としてまず思いつくのは、断ち切り線の外が見れる所ですね。





この破裂寸前のジードなんかは、コミックではアゴ髭の途中辺りで切れているのに対し、原画では胸付近まで貼られたスクリーントーンが確認できる。連載スタートということで丁寧にいったのかな〜とか、想像が膨らみますね。


他にもコミックでは確認出来ない人物や背景が見れて面白いんですけど、これはコミックを持参して見比べるとか、全部写真とって家で確認するとかじゃないと中々気付けないっすよね。上級者の楽しみ方って感じがする。







ホワイトの使い方なんかもね、コミックじゃ見れない所ですよね。漫画家志望の方にとってのいい教材になりそう。


このマミヤとか、シンの侍女ーズにはこだわったホワイトの使い方がされているのに対し、ユダのどしふん姿とかには全くホワイト修正が無かったのも面白い。マッチョは描き慣れてるけど、女性の滑らかな肌はそこまで得意では無かったってことなのかな。









しかし生原画の一番の魅力と言えば、やはりペンでの書込みを最もクリアに見れる事ですよね。中でも原先生の場合は屈指の書込み量なだけに、原画の価値は計り知れない。




ただ私の場合、よく見たいのは……







こういうやつ!!
アミバの背景に描かれた経絡図!


コミックではほぼ判別不可能だった経穴の名称が、ここまで鮮明に!



これ、ちゃんと実在の経穴が書かれてるのか気になってたんですが、照らし合わせて確認したところ、ある程度参考にはしてるっぽい事が解りました。







この腕の付け根付近が一番わかりやすいかな。

若干文字が違ったりはしているが、「天府」「侠白」「青霊」「曲沢」「少海」といった経穴の名称とほぼ一致している。少なくとも全てテキトーに付けられたものではない事は確実ですね。

しかし場所によっては「人名を羅列してるだけじゃない?」みたいな所もあるため、全て正確という訳でも無さそう。いや〜面白いね。








結構意外だったのは、写植の台詞と、その下に隠されたネームの台詞がたまに違っているところ。


この「おれは天才だ」が、本来はカタカナで「オレ」だったっていうのも、細かい所ではあるけど、知れば少し受け止め方が変わるってもんですよ。


こういうのはどっちの先生の仕事なんやろう……







これは……!


ここの台詞、ジャンプ掲載時に「ブタは屠殺場へ行け!」だったのが、後に「ブタと話す気はない!」「ブタはブタ小屋へ行け!」と変遷を辿ったのは有名ですが、まさかネーム時点ではそのどれでもない全然違う台詞だったというのはビックリ。


これなんて書いてあるんだろう。
見えてる文字と状況から推測すると

「おい
 いたい目にあいたく
 なかったらどいてろ」


とかかなぁ。










汚物消毒さんことケッペキ氏の「消毒」の下には「殺」の文字が見える…

ほとんど見えないけど、「ヤキ殺」かな?「ヤキ殺されてえかー!」なのかな?

まあそれでも全然変ではないんだけど、その場合はコイツが人気投票15位に食い込む世界線では無かっただろうねえ。これを最終的に「消毒」にした人に、今からでもいいから金一封あげて欲しい。








前提となる台詞が違うので、当然ここのケンの台詞も違っている。

「汚物は消毒すべきだな」のところは「焼き殺されたいか!?」かなあ。

しかし右側の台詞は全然予想つかん。「せん?」だけが見える。疑問形?何故ここに疑問形?ううむ、すごく見たい……ペリッと剥がしたい……










おお!無想転生のシーンは「水鳥拳」だったのね。


その場合、マミヤの村でラオウ様が言った「南斗水鳥拳 楽しませてもらった」が伏線ぽくなって良いよね。もう1回水鳥拳と遊べるドン!てな感じで。


けど単にケンシロウが水鳥拳を使ったってだけだと、水影心ぽくなっちゃうんですよね。なのでここはレイの魂を宿した別の奥義である事を表現する意味でも「レイの拳!!」がベターだと思う。流石だ。








傷なしシュウ様の南斗烈脚斬陣も確認。

獄長の六本指とかは修正されたのに、何故ここはずっと放置されてるんだろ。








そしてラストとなる悔いなしのシーン。

よく見るとリハクの「巨星落つか」の台詞は「巨星つか」だったことがわかる。「堕」は一般的には悪い意味で使われる事が多いだけに、「落」に変えたのはナイス判断ですねい。


それよりも、この原画の正面にモニターが設置されていたことで、原画を写真に撮ろうとしても必ずモニターの光が反射してまうのがね……。なにもこんな超絶名シーンにトラップしかけんでもええやん……








原画以外での発見もいくつか。


例のハートの肉感を再現したやつですが、これよく見ると指の形に合わせて腹肉の形状を変えてあるんですよ!仕事が細かい!









あとミスミの墓ですが……


種モミすげえ減ったな……



東京のに行かれた方は解るだろうけど、これ滅茶苦茶減ってるんですよ。底とか見えてなかったもん。


欠けたり汚れたりして廃棄された分もあるとは思うのだが、おそらく記念に持って帰った輩が何人かいたんじゃないだろうか。

全くふてえ輩だぜ。今日を生きる資格もねえぜ。







といった感じで観覧終了。

グッズ購入も含めておよそ2時間半、しっかりと堪能させて頂きました。

流石にこちらではコラボカフェは開かれてなかったので、速やかに退散。









その後、名古屋市内を散策しながら、愛知県警が制作した北斗の拳コラボの交通安全ポスター三種を捜索し、無事発見。


愛知県で交通死亡事故が多発していることを受けて制作された啓発ポスターで、市内に1200枚貼られているとのこと。


主に地下鉄でよく見かけたが、大体がトイレの前とかの辺鄙な場所に貼られていたので、少し哀しかった。


しかしサウザーが「思いやり運転で愛を知る」って。誰が言うとんねん。









その後、矢場とんで味噌カツを食べようとするも、どの店舗も超満席で食べらなかったため、名も無き店で2000円する名古屋コーチン親子丼を食べて名古屋退散。




次の神戸開催は、7月6日から。

東京よりも長い、9/1までの約2ヵ月弱やってくれるみたいなので、関西圏の方々は避暑を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。







最後に。





こちら、前回の記事でも、数あるお祝いイラストの中で一番好きだと紹介させて頂きました鳥山明先生によるケンシロウ画。

先生の出生地である名古屋で改めて見る事で、思いはより強く。



この原画展に行く為、前日に名古屋入りしたのですが、信じがたいニュースはその3/7の昼に飛び込んできました。ドラゴンボールやドラゴンクエストも確実に私の血の中に流れ続けている作品であり、その世界を描かれた鳥山先生の訃報はあまりに辛く悲しく。


これまで本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。




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