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北斗無双




幻闘編ストーリー
ジャギの章




第1話 二人あるところに乱あり!


村人
「む、胸に七つの傷!
う、噂では確か北斗神拳とかいう拳法を使う!」

ジャギ
「フフフ・・・・・・オマエら
オレの名を言ってみろ!」

村人
「た、確か、ケン・・・・・・」

ジャギ配下
「そうよ!このお方が
一子相伝の
北斗神拳の
唯一の
伝承者の
ケンシロウ様だぁー!」

村人
「あんな・・・・・・
あんな男が胸に七つの傷を持つ男の正体だったのか!」

ジャギ
「フフフ・・・・・・
ファッハッハハハ!」



弟・ケンシロウとの伝承者争いに敗れ
顔を破壊された男・ジャギ・・・・・・
彼は弟に対する憎悪を燃やしつのらせて生きていた



ジャギ
「小汚ねえ占い師がオレ様に何の用だ?」

謎の女
「貴方は弟・ケンシロウに無残にも殺されるでしょう」

ジャギ
「テ、テメエ・・・・・・死にてえのか!
あんな出来損ないの弟に殺されるわけがないわ!」

謎の女
「ケンシロウはシンや牙大王といった強敵を倒しました
昔のような・・・・・・甘い男ではもうありません
命を粗末にしてはいけない・・・・・・逃げてください」

ジャギ
「な、なに・・・・・・シンが殺られた・・・・・・?」




ジャギ
「・・・・・・とまあ
そんなデタラメな予言を信じるオレ様じゃねえが
その場はそいつの助言に従ってやったのよ」

アミバ
「殺されるのが怖くて、逃げたのか・・・・・・」

ジャギ
「そうだ・・・・・・ って違うわ!
で、帰ってみたらオレの部下は誰もいなくなってた
ケンシロウの奴に皆、尻尾を振ってついていったらしい
昔、オレは奴の拳で顔を破壊された
そして今度は配下を根こそぎ持っていかれた・・・・・・
わかるか? すべてを失ったオレの怒りが!」

アミバ
「わかるぞ・・・・・・ジャギ
オレもかつて病に苦しむ者に秘孔を突いたことがあった
そいつはガクガク震えるほど喜んでいた・・・・・・」

ジャギ
「・・・・・・間違った秘孔を突いたんじゃねえか?」

アミバ
「その時だ! あいつが! トキが!
天才のこのオレの顔を殴り、打ちのめしやがった
そのせいでオレは仲間の信頼を失った!
貴様と同じ、孤独の身となった!
こんなことが許されるはずがねえ!」

ジャギ
「そうだ! 許されるはずはねえ!
兄よりすぐれた弟など存在しねえんだ!
弟・ケンシロウの名を貶めてやる!」

ジャギ配下
「ケンシロウ様! トキ様!
水と食料をたっぷり蓄えている村を発見しましたぜ!」

ジャギ
「フッフッフ・・・・・・
今日のターゲットは決まりだ!
襲撃するぞ!」




目の前に現れたフードの占い師は、破滅を示した

憎き弟・ケンシロウに敗れる

その予言に怒り心頭のジャギであったが

ケンシロウがシンなど強敵を倒したことを聞くと、旅支度を始める

彼はケンシロウとの戦いを避け 己の運命を変えようとした

数日後、旅から帰ってきたジャギを迎える者はいなかった

落胆するジャギの前に 同じく肩を落とした男が通りかかる

自らの顔を張ったトキを憎むも トキの名声にはかなわず

一人で旅を続ける拳士 アミバである

境遇も人格も似た二人の合体は必然であった

頼もしき同士を得た二人は

ケンシロウ トキの名を騙り 悪逆非道の限りを尽くす

おい オマエら・・・・・・オレたちの名前を言ってみろ!



― 戦闘開始 ―


ジャギ
「ウワッハッハーッ!
ターゲットが見つかった、いけえー!」

アミバ
「トキ、ケンシロウ、北斗神拳・・・・・・
すべての名を汚してやる・・・・・・フフ」



ジャギ
「オレ様の名を言ってみろー!
ファーッハッハッハ!」

ババア
「アンタもチンピラの一味だねっ!
村の者に手を出したら、承知しないよ!」


自警団の将・ババアを撃破

ババア
「つ・・・・・・強いじゃない・・・・・・」

ジャギ
「フハハハ! 恐れ入ったかクソババア!
覚えておけ、オレ様の名はケンシロウだあ!」


自警団、ジャギに降伏
Z出現

ババア
「た、大変よ! Zの連中が現れたわ!
このままでは、かわいい妹たちが!」

ジャギ
「なっ! 貴様はたった今、ぶっ飛ばしたはず
ふ、不死身か、このババアは!」

アミバ
「落ち着け、似ているが別人だ
このままじゃ、Zに出し抜かれるぞ?」

ジャギ
「ビビらせやがって・・・・・・フフ、かわいい妹か
この村の女も食料も、オレたちがいただく!」

アミバ
「どれ、Zの奴らを蹴散らしてやるか」

ババア
「待って、アタシも行くわっ!」


ババアの妹を救援

ジャギ
「ヒッヒヒ、オレ様が助けてや・・・・・・げえっ!
どこがかわいい妹だ! ババアじゃねえか!」

ババア
「ああん、もうダメーん!」


再びババアの救援に

ババア
「ああん、もうダメーん!」

ジャギ
「結局でかいババアかよ!」

ババア
「強い人・・・・・・ス・テ・キ」

ババア
「んまあっ! なんて、頼もしい人・・・・・・」

ジャギ
「気色悪いババアどもめ・・・・・・
貴様ら全員、トキの木人形にしてやるわ!」

アミバ
「いや、要らん」




ジード
「この村の水も食料も、オレたちのもんだ!
邪魔する奴は、ぶっ殺してやる!」

ジャギ
「うるせえ、ザコだ
弱え奴は指でもくわえて見てるんだなあ!」


ジード敗走

ジャギ
「肝の小せえヤロウだ・・・・・・」



牙一族出現

自警団
「大変だ! 牙一族まで襲ってきたぞ!
奴ら、Zと組んでやがったんだ!」

ババア
「恐れることなんて、ありゃしないよ
あの人たちなら、きっと勝てる!」

自警団
「すごい・・・・・・
牙大王を相手に、互角以上の戦いを・・・・・・」


牙大王敗走

アミバ
「おい、見てみろ、ジャ・・・・・・ケンシロウ!
村の奴らが食料を差し出してきたぜ!」

ジャギ
「オレ達の強さに恐れ入ったようだなあ?
フッフハハハ! 行くぞ、ア・・・・・・トキ!」

自警団
「ケンシロウ様とトキ様か・・・・・・
村を救っていただいたご恩はわすれまい・・・・・・」

ババア
「ケン様のお役に立ちたい・・・・・・これが恋なのね
決めた! アタシ、ケン様についてくわ!」


― 戦闘終了 ―


ジャギ
「村のカスどもめ、勝手に食料を差し出してくるとはな
オレたちの強さに恐れをなしたか!」

アミバ
「これで村の連中はケンシロウとトキの名を
恐怖と共に記憶したに違いない!」

ジャギ
「ファーハハハ!
ケンシロウもトキも殺人鬼! もはや誰も疑わぬわ!
この調子で、次のターゲットを探すぞ!」

村人
「行ってしまわれたか・・・・・・
あの方々こそ、世紀末に現れた救世主だ
ケンシロウ様、トキ様、ありがとう・・・・・・」



第2話 乱の予感



ジャギ
「さてと 次はどんな悪事で奴らの名を貶めてやろうか」

アミバ
「・・・・・・ん? 見ろ、ジャギ
あそこにカモになりそうな連中がいる・・・・・・」

ジャギ
「おい! オマエら、オレ様はケンシロウだ!
バカ面さらしてないで、さっさと道を開けやがれ!」

ユダ
「お前たち、俺は美しいか?」

聖帝軍兵士
「はい! ユダ様!」

ジャギ
「おい! こら、聞いてんのか!
ケンシロウ様の話をよお!」

ユダ
「そう、俺はこの世の誰よりも美しい・・・・・・」

ジャギ
「・・・・・・
こいつには関わらねえ方がいい
ターゲットを変えるか?」

アミバ
「ま、待てジャギ・・・・・・
奴は・・・・・・妖星のユダだ・・・・・・!」

ユダ
「フ・・・・・・
ケンシロウとトキが現れたと聞いて来てみれば・・・・・・
とんだ無駄足を食わされたものだ」

ジャギ
「ちっ、オレたちの正体を知っているようだな・・・・・・
キサマを生かしておくわけにはいかん・・・・・・」

ユダ
「この俺に勝てると思っているのか?
ククク・・・・・・冗談は顔だけにしておくことだ
者ども、引き揚げるぞ!」

ジャギ
「待てい! オレたちの顔のどこが冗談だ!
キサマは絶対に、ぶち殺す!」




人々から送られる熱い視線

暴力を振るっただけで上がる歓声

そう やはり時代は二人を求めていた

意気揚々と次の獲物を探す二人の前に

謎の軍勢が立ちはだかる その軍勢を率いるその男は

自らの顔や肉体を自慢げに周囲にひけらかしていた

ふざけたヤロウは叩き潰す

あの美しい肉体はいい木人形になりそうだ

ジャギとアミバはその男に近づく

男の名は南斗六聖拳・妖星のユダ

異端者たちの衝突が 再び嵐を呼ぶ

おい オマエ・・・・・・オレたちの名前を言ってみろ!



― 戦闘開始 ―



ジャギ
「あのヤロウ、オレたちを馬鹿にしやがって!
絶対に殺す! 奴を追えーっ!」

アミバ
「くっふふ、凡人ども!
天才を侮辱したことを、地獄で後悔しろ!」

ユダ
「ククク・・・・・・よく見れば、アミバではないか
顔を変えても、下劣さは昔のままよな」

アミバ
「ほざけ! 貴様も木人形にしてやろうか!」


門が閉じ、閉じ込められる

ジャギ
「ぬ・・・・・・門が閉まったぞ!」

アミバ
「気をつけろ、伏兵がいる!」

ユダ
「妖星は、美と知略の星・・・・・・
醜いお前たちは、ここで果てるがいい!」


ユダと対決

ユダ
「義弟の名を騙るとは、性根まで腐って醜い
貴様は人の皮をかぶったドブネズミだ」

ジャギ
「まだ言うか! ケンシロウへの恨みの深さ、
キサマにわかるはずもないわーっ!」


ユダを撃破

ユダ
「愚かな・・・・・・我らは聖帝サウザー様の部隊
貴様らを待っているのは、確実な死だ!」

ジャギ
「サウザーだあ? そんな奴、知るか!
オレたちに逆らう奴は、ぶっコロ・・・・・・」

アミバ
「待て、ジャギ! サウザーはヤバすぎる!
奴は、今や天下を席巻する強大な勢力だぞ!
聖帝軍と争っても、勝ち目はない!
に、逃げるぞ!」


聖帝軍本隊、出現

サウザー
「進め! 制圧前進あるのみ!」

アミバ
「ヒイイ! 聖帝軍の本隊がいやがる!
もうダメだ、終わった! 殺される!」

ジャギ
「こうなったら仕方がねえ!
オレ様が相手をしてやるーっ!」


ババァ、味方援軍として出現

ババァ
「愛の力、見せてやるわよーっ!」

ジャギ
「おい、ババア・・・・・・何でキサマがここにいる」

ババァ
「アタシ、ケン様のお役に立ちたくて・・・・・・」


司令官を倒し門を突破

アミバ
「おおっ、やった!やったぞ、ジャギ!」

ユダ
「どこへ行く気だ、ドブネズミども!
貴様らに逃げ道などないわ! フハハハハ!」

アミバ
「何度も気持ち悪い顔を見せるな!
凡人が天才を止められるはずもないわ!」

ユダ
「き、気持ち悪いだと・・・・・・?
この美しい顔の、どこが気持ち悪い!」



※ユダを撃破した場合

ユダ
「くっ・・・・・・下衆な奴らめ・・・・・・」

ジャギ
「ハッハハハ! サウザーに伝えておけえっ!
キサマもいずれ、ぶっ殺すってなあ!」

アミバ
「だあああーっ! 今のは伝えなくていいっ!
忘れろ! 行くぞ、ジャギ!」



※サウザーを撃破した場合

ジャギ
「ナメるな! オレ様はジャギだぞ!
本当ならば北斗神拳の伝承者となる男だ!」

サウザー
「ジャギ? 知らんなあ・・・・・・
北斗は三兄弟ではないのか?」

ジャギ
「ククク・・・・・・言ったな? キサマは、今
一番言ってはならんことを言っちまったな?
フハハハハ!
今、ここで、完全に、キサマを、ぶち殺す!」


サウザーを撃破

ジャギ
「オレ様の名はジャギ!
よーく、覚えておけーっ!」

アミバ
「おい、ジャギ! そこまでにしておけ!
とっとと逃げるぞ!」


― 戦闘終了 ―


アミバ
「ユダが聖帝軍についていたとは・・・・・・
ジャギ、このままではマズい・・・・・・
いずれ大軍がオレたちを殺しに来よう・・・・・・」

ジャギ
「何をうろたえてやがる!
ザコが何百人やってこようがオレたちの敵ではないわ!」

アミバ
「聖帝軍を甘く見るな・・・・・・
いいか、奴らの兵力は数千・・・いや数万人規模だ
いくら一流のオレでも、勝つのは難しい・・・・・・」

ジャギ
「げえ・・・・・・!
ど、どうすりゃいい」

アミバ
「聖帝軍に対抗できるとすれば拳王軍くらいしかないが」

ジャギ
「それだ! 拳王軍の親玉はラオウ!
まさか義弟のオレ様を見捨てはしまい!
いくぞ、アミバ!」



第3話 怒涛の快進撃!



ジャギ
「見たか、アミバ!
兄者のオレに対する信頼感を!
すぐにオレたちの拳王軍入りを認めてくれたわ!」

アミバ
「あんな必死の土下座は生まれて初め・・・・・・」

ジャギ
「ウワッハッハッハ!
しかもこんな頼もしい護衛までつけてくれるとは・・・・・・
のお、ウイグル!」

ウイグル
「勘違いするでないわ! ワシはキサマらの目付け役!
妙な真似をしおったら、拳王様の義弟とて許さぬぞ」

ジャギ
「チッ・・・・・・うるせえヤロウだ・・・・・・」

アミバ
「ここは辛抱だ、ジャギ
この戦いでオレたちの実力を見せ付ければ
ラオウとて、一目置くに違いない!」

ジャギ
「うまくいきゃ、上に行ける、か・・・・・・」

アミバ
「一軍の将になれば、大軍を動かせる!
トキやケンシロウを討つことも容易い!
ファハハハ! どうだこの天才の描いた筋書きは!」

ジャギ
「さすがは、アミバよ!
よし・・・・・・拳王軍の兵力を総動員して
聖帝軍の奴らを一人残らず消し去ってくれるわ!」




勢いというのは恐ろしい

その場のノリで聖帝軍に喧嘩を売ってしまったジャギ

彼はサウザーに目をつけられる存在となってしまった

事の重大さを感じたジャギは

アミバを連れて 拳王軍に庇護を求める

聖帝を討つため ラオウの力になりたいと必死に訴えた

射抜くような視線で二人を見る拳王・ラオウ

蛇ににらまれた蛙のように動けぬ二人

彼らの決死の覚悟が伝わったのか ラオウはジャギの願いをかなえる

晴れてラオウの配下となったジャギとアミバは

目付け役のウイグルとともに聖帝軍の討伐に乗り出した

虎の威を狩る・・・・・・否 鬼に金棒の二人を阻む者なし

おい オマエら・・・・・・ オレたちの名前を言ってみろ!



― 戦闘開始 ―


アミバ
「ククク・・・・・・この戦いで大きな手柄をあげれば
オレたちの拳王軍での地位は必ず上がる」

ジャギ
「手柄を上げるなぞ、簡単なことだ
全員ぶっ潰せばいいんだろうが、ヌハハハ!」

暴徒
「先行するウイグル様の軍勢が
敵の攻撃を受けていますぜ!」

レイ
「フッ・・・・・・相手が貴様らでよかった
殺しても心が痛まぬ」


レイを撃破

アミバ
「レイが退いたか
奴の力は、あの程度ではないはずだが」

ジャギ
「オレ様の強さにビビりやがったんだ!
ファーッハッハ!」



牙大王出現

牙大王
「一族の血の恨み、ここで晴らしてくれるわ!」


牙大王を撃破

アミバ
「牙大王、いやにあっさりと退いたな
いい木人形になると思ったんだが・・・・・・」

ジャギ
「さすがに勝てぬと悟ったか
腰抜け親父めが! ファーハハハ!」


ジード出現、撃破
その後続々と牙一族が出現

アミバ
「こいつら・・・・・・倒しても倒してもキリがない!」

ジャギ
「おい、牙親父はどこに逃げた!」

ジード
「し、知らねーよ!
そこらの牙息子どもに聞いたらどうだ」


牙一族を倒し、牙大王の居場所を聞き出す

牙大王
「わあおおおおおん!
おのれ、ワシのかわいい息子たちを!」

シュウ
「な、なんだ今の雄叫びは・・・・・・」



ウイグル
「ふうむ・・・・・・いささか疲れたわ
少し休む、あとはお主らでやっておけ」

ジャギ
「なんだと、キサマあ! 殺されてえか!」

アミバ
「ジャギ、あそこの村には南斗白鷺拳を使う
シュウという男がいるはず・・・・・・奴を使おう」

ジャギ
「シュウだと? よし、じゃあそいつを騙して
賊どもの始末を手伝わせるぞ!」



※シュウの説得に成功した場合

ジャギ
「オレ様は北斗神拳伝承者のケンシロウだ!
シュウという男に用がある!」

シュウ
「ケンシロウだと・・・・・・?」
乱世はこうも人を変えるのか・・・・・・」

憲兵
「シュウ様、間違いありません
この方の胸には七つの傷が・・・・・・」

ジード
「村の外に野盗どもがいる
ぶっ潰すから手を貸せ、いいな?」



レイ
「シュウ、大丈夫か!
援軍を連れてきた、ともにジャギを倒そう!」

シュウ
「やはり、ケンシロウではなかったか
貴様ら・・・・・・くだらぬ嘘を吐きおって!」



※シュウの説得に失敗した場合

アミバ
「私は北斗四兄弟の次兄、トキ!
シュウという者はいるか!」

シュウ
「私はトキの声を知っている・・・・・・
トキの名を騙る貴様は、何者だ」

アミバ
「ちっ、バレたか」

シュウ
「賊どもの仲間であろう
相手が悪かったな・・・・・・皆、かかれーっ!」

レイ
「シュウ、大丈夫か!
援軍を連れてきた、ともにジャギを倒そう!」

シュウ
「レイが戻ったか! よし、これなら勝てる!」





牙大王を撃破

牙大王
「グハハハ! やるではないか、気に入った!
貴様ら、今日からワシの息子にしてやる
息子たちよ! あの者たちはお前らの兄だ!
ついていって、武者修行してくるがいい!」

牙一族
「へっへっへ、兄貴ぃ、よろしく!」

ジャギ
「げぇっ・・・・・・アミバ、オマエが預かれ!」


シュウとレイを撃破

アミバ
「やったぞ、ジャギ!
レイとシュウを倒したんだ、大手柄だぞ」

ジャギ
「兄者もこれでオレを認めてくれる!
さっそく帰って報告だぁ!」


― 戦闘終了 ―


ジャギ
「フハハハハ!
兄者! レイとシュウを倒してやったわ!」

リュウガ
「静かにしろ・・・・・・拳王様はお怒りだ・・・・・・」

ラオウ
「・・・・・・」

ジャギ
「あん? 兄者のおまけが口を挟むんじゃねえ!」

リュウガ
「お前たちが倒した南斗の軍勢は囮・・・・・・
そうとも知らずにお前たちは拳王軍の大半の兵力を使った
おかげで手薄になったエリアがユダの急襲を受けた・・・・・・
お前の勝手な行動で、拳王軍は大打撃だ」

ジャギ
「な・・・・・・」

ラオウ
「・・・・・・」

ジャギ
「はわわ!」

ラオウ
「ジャギ・・・・・・」

ジャギ
「はい」

ラオウ
「ぬああああ! この救いようのない愚か者めが!」



第4話 狂乱の決戦!



ラオウ
「ジャギ・・・・・・今よりサウザーに決戦を挑む・・・・・・
前進して己の生をつかめ・・・・・・」

ジャギ
「わ、わかった・・・・・・兄者・・・・・・」

アミバ
「ジャギ、ユダの急襲により勢いに乗った聖帝軍は
南斗軍を名を改めたようだ
この戦いで一気に北斗の勢力を潰す気らしい
南斗の将を倒さねば、オレたちに未来はない
あるのは・・・・・・拳王による確実な死・・・・・・」

ジャギ
「わかっている・・・・・・だが、サウザーには手を出すなよ
奴は兄者すら戦いを避けてきた男だ・・・・・・」

ラオウ
「何をこそこそ話している・・・・・・
開戦と同時に、ケンシロウ、トキと合流せよ
北斗の力を終結し、サウザーを討つ!」

ジャギ
「ケンシロウと合流・・・・・・?
ぬぬ・・・・・・戦いのどさくさに紛れて、ぶっ殺してやるわ!」

アミバ「落ち着け、ジャギ・・・・・・
あくまでもオレたちの目標は南斗の将!
復讐は・・・・・・その後だ!」

ジャギ
「ぬうう・・・・・・」




天は今や 北斗と南斗に二分されていた

ジャギらの失態で南斗のユダに攻撃されたラオウは

もはや猶予はならぬとサウザーとの決戦に持ち込む

この一大決戦に ケンシロウやトキも駆けつけた

目の前に 奴がいる

ケンシロウを撃ち殺そうとするジャギをアミバは慌てて止める

彼らの背後には 拳王の凍て付くような目があった

そう 彼らはまず汚名を返上せねばならなかった

この決戦は 先の失態を取り戻すには絶好の機会

このはらわたが煮えたぎる想い 戦いにぶつけるべし

哀れな南斗の生贄たちに 怒りの凶弾が炸裂する

おい クズ星ども・・・・・・ オレたちの名前を言ってみろ!



― 戦闘開始 ―


ラオウ
「時は来た・・・・・・」

ジャギ
「フッフッフ、サウザー以外のヤロウなら
オレ達でも倒せよう・・・・・・手柄を上げてやる!」

暴徒
「兵力はこっちが上だあ!
北斗の進撃を食い止めろーっ!」


南斗軍、ケンシロウとトキに向けて進軍開始

ジャギ
「ケンシロウとトキ、奴らはオレ様とアミバが
殺すと決まってんだ・・・・・・邪魔はさせねえ!」


ユダ「確かあそこに・・・・・・
ククク・・・・・・面白くなりそうだ」


トキと合流

ジャギ
「兄者、サウザーごときオレ様の敵じゃねえが
義弟として謙虚に手柄を譲ってやるぜ!」

トキ
「そうか」


ケンシロウと合流

ジャギ
「ケンシロウ、サウザーを倒す大手柄は
キサマにくれてやる! 好きにやるがいい!
そのあとで、キサマは
オレ様に殺されるんだがなあ、フハハハ!」

ケンシロウ
「黙って戦え」



ユダ
「この世界を統べるのは南斗!
貴様らはここに果てるがいい!」

ユダ、不発弾の起爆装置を起動

ユダ「来い、北斗よ・・・・・・」


ユダ
「フハハハハ! 死の運命からは逃れられん!
虫ケラのように醜く果てるがいい!」

トキ
「妖星ユダの知略、甘く見ていたか!
皆が危ない!」



ユダを撃破

ユダ
「俺を倒そうと、南斗の優勢は変らん・・・・・・
無様に・・・・・・死ね・・・・・・」

ユダ死亡

自警団
「報告! ユダが仕掛けたらしき爆弾を発見!
起爆装置を解除しました!」


マミヤ
「爆発していたら、どいうなっていたか・・・・・・」


ババァ、援軍として出現

ババァ
「アタシのケン様!どこ? どこにいるの?」

ジャギ
「げぇっ! あのババア、こんなとこにまで!
まあいい、南斗軍に殺されちまえ」

ジャギ
「おいババア! この際だから教えてやる
本当のケンシロウはなあ・・・・・・」

ババァ
「アタシのケン様は、目の前にいるわっ!
このトキメキを受け止めてーっ!」

ジャギ
「ヒイイ! 来るなーっ!」


シュウを撃破


「これでいい・・・・・・これで・・・・・・」

シュウ死亡


アミバ「オレは天才だ!
ここは手柄を上げて勝たねばならぬ!」

ジャギ「サウザー以外なら、オレたちでも勝機はある
手当たり次第、ぶち殺せーっ!」


レイを撃破

レイ「お前なら、サウザーを倒せるかもしれぬ・・・・・・」

レイ死亡

ジャギ
「そ、そうか? そんなにオレ様は強えか?
だが、オレ様はリスクを負わねえ主義だ!」


シンを撃破

シン
「ユリア・・・・・・
お前を取り戻せないまま死ぬのか・・・・・・」

シン死亡



サウザー
「フフ・・・・・・南斗乱れるとき、北斗現れると聞く
今こそ、南斗と北斗の決着をつける時だ!」

暴徒
「聖帝様を守れ! いけーっ!」

ジャギ
「ちっ、ここまで来ちまったぜ・・・・・・
まさか・・・・・・オレ様はやはり最強なのか?」


サウザーと対決

ジャギ
「サウザーめ、やっぱ危なそうなヤロウだぜ
だが今のオレ様は、最強のはずだ・・・・・・!」

ジャギ
「結局、ノリでサウザーに突っ込んじまった
どうする・・・・・・逃げるか」

サウザー
「ところで貴様・・・・・・誰だ?」

ジャギ
「な、なにぃぃ・・・・・・?
オレ様の名を知らねえだあ?
どこまでバカにしやがる! ぶち殺す!」

ジャギ
「いいか、死ぬ前に覚えておけーっ!
オレ様は北斗の三兄、ジャギ様だーっ!」

ジャギ
「おい、最後に聞いてやる!
オレ様の名前を言ってみろーっ!」

サウザー
「ジャ・・・ジャッキー?」


サウザーを撃破

ジャギ
「オレ様の名を百回唱えて死にやがれ!
グワッハハハハハーッ!」

ケンシロウ
「怒りは肉体を鋼鉄の鎧と化す・・・・・・」

トキ
「ジャギ、北斗神拳の真髄の一端をつかんだか」


― 戦闘終了 ―


アミバ
「やった、やったぞ!
ジャギ、この決戦のMVPはお前だ!」

ジャギ
「ヌハハハハ! 見たか、兄者!
これがオレ様の実力よーっ!
もはや、ケンシロウなど陳腐な名を騙る必要もねえ!
オレ様の名を出せば、世間は震え上がるわ!
だが、これで終わりじゃねえ・・・・・
オレたちにはやり残したことがある
そうだろ? アミバ!」

アミバ
「そうだ・・・・・・天才を殴った罪、いまこそ償わせよう・・・・・・
む? トキたちは、どこへ消えた・・・・・・?」



最終話 復讐の時は来た!



ジャギ
「兄者・・・・・・
サウザーのヤロウは死に、世界は兄者のものになった
この拳王軍の重鎮となったオレが
拳王軍から離れたケンシロウとトキを仕留めても・・・・・・
もう、文句はねえよな?」

ラオウ
「フン、好きにするがいい」

ジャギ配下
「ケンシロウ様! トキ様!
お二人を騙る偽者が奇跡の村に現れました!」

アミバ
「そうか・・・・・・
ジャギ、部下たちはまだわかっていないようだな
フフフ、今までずっと
奴らの名を名乗り、悪事を働いてきたからなあ・・・・・・」

ジャギ
「そろそろザコどもにも種明かしをしてやるか
おい! オレの本当の名はジャギ!」

アミバ
「オレはアミバだ!」

ジャギ
「テメエら・・・・・・いいか・・・・・・
ケンシロウ、トキ・・・・・・こんなクズみてえな名前で
二度と呼ぶんじゃねえ!」

ジャギ配下
「ヒ、は、はいーっ!」

アミバ
「ケンシロウ、トキ・・・・・・
奴らは奇跡の村でまた救世主ごっとでも始めたのだろう
今こそ・・・・・・真の天才は誰か、教えてやらねばなるまい」

ジャギ
「フフ・・・・・・待っていろ、ケンシロウ
積年の恨み、今度こそ晴らしてくれるわーっ!」




まだ復讐は終わっていない

北斗軍は決戦に勝利し 世はラオウの下に統治された

ジャギとアミバはその活躍が認められ 確固たる地位を得た

だが復讐は終わっていない

次の時代に行く前に 消さねばならぬ奴がいる

次の時代に行く前に 殺らねばならぬ奴がいる

ついにこの時がやってきた

今こそ奴らに言わせてやる

今こそ奴らに吐かせてやる

さあ ケンシロウ そしてトキ・・・・・・

俺たちの名前を言ってみろ!



― 戦闘開始 ―


ジャギ
「ウラアア! ケンシロウとトキはどこだあ!
オレ様が殺しにきてやったぞーっ!」

アミバ
「まだ村の外だ、こっから叫んでも聞こえんぞ」

敵将
「ケンシロウ様とトキ様は乱世の救世主よ!
わかったら、食料を全部よこせーっ!」

自警団
「食料を巻き上げる救世主がどこにいる!
どうせ偽者だろう、誰が貴様らに従うかっ!」

ババァ
「愛の力、見せてやるわよーっ!」

牙一族
「兄貴たちと姉貴たちに続けーっ!」



敵将
「なんだ貴様らあ? 死にてえか!」

アミバ
「クク・・・・・・立場がわかってないようだな
死ぬのは、貴様らよ!」

自警団
「ハッ! あの方たちは・・・・・・」

ババァ
「はあ・・・・・・なんて強いのかしら!
アンタたちも、もっと頑張るのよ!」

自警団
「おおーっ!」



敵将
「北斗の兄弟に逆らう気かあ? ああ?」

自警団
「奴らが北斗の兄弟なものか、偽者め!」

アミバ
「だが、なぜトキとケンシロウは
こんなチンピラどもを連れている・・・・・・?」

ジャギ
「知るか、オレ様にはどうでもいいことだ
奴らを八つ裂きにできればなあ、フハハ!」

ババァ
「んまあっ! 頼もしすぎるわっ!」



敵将
「おい、貴様らあ!
俺たちのボスの名を言ってみろーっ!」

ジャギ
「あああ? 誰に聞いてんだ、コラアァ?
キサマこそ、オレ様の名前を言ってみろ〜」

自警団
「ま、まさか、あの方々は・・・・・・」



自警団
「間違いない・・・・・・あの方々こそ・・・・・・」

敵将
「おい、騒がしいぞ!
ケンシロウ様とトキ様がお怒りだあ!」

アミバ
「おお・・・・・・あの張り詰めた筋肉・・・・・・
奴こそ、オレの木人形に相応しいーっ!」


アミバ、独断で進軍開始


ジャギ
「お、おい! 待て、バカ!」

敵将
「へっへっへ・・・・・・
貴様あ、どこへ行く気だあ?」

ジャギ
「ああ? オレ様の邪魔すんのかあ?
全員、死にてえらしいなあ、あああ?」

ババァ
「んまあっ! 危険を顧みずに敵の中へ・・・・・・
なんて清らかな、兄・弟・愛!」

敵将
「ケンシロウ様とトキ様の怒りに触れたら
どうなるか、わかってんだろうなあ?」

ジャギ
「あああ? 知らねえなああ?
どうなるってんだあ? あああああ?」

自警団
「あの凄み・・・・・・勝てる!
あの方々なら、きっと勝てる!」


アミバを救出

ジャギ
「アミバ! オレはキサマが必要なんだ
勝手なマネをして死んだら許さんぞ!」

アミバ
「ジャギ、お前・・・・・・
そんなにオレのことを・・・・・・」

ジャギ
「奴らを一人ずつ、オレら二人がかりで潰す
今回の作戦の肝を忘れんじゃねえ!」

アミバ
「ああ、そうだったな・・・・・・」




トキ
「どうしたのだ?
私の秘孔治療を受けたい民でも来たか?」

アミバ
「フ、フハハハ! ついに、この日が来た!
貴様は凶、無様な最期を遂げるのだーっ!」

ジャギ
「やっちまえ! オレ様も加勢するぞ!」

アミバ
「オレは、日々新たな秘孔の研究を重ね
技を磨いてきた・・・・・・貴様を倒すためになあ!」


トキを撃破。逃亡。

アミバ
「や、やったぞ・・・・・・! オレは奴を越えた!」

ジャギ
「おうよ、オマエは天才の上の大天才だ!
ガーッハッハッハ!」

自警団
「す、すごい! なんて強さだ!」


ケンシロウ出現

ケンシロウ
「お前らはもう、死んでいる」

ジャギ
「戦う前から、死ぬわきゃねえだろ!
殺す、今日こそキサマを完全に殺す!」



敵将
「ケンシロウ様とトキ様より盗んだ
オレ流北斗神拳、受けるがいい!」



デブ将
「むふうううっ! おでは強いんだどーっ!」

アミバ
「おお・・・・・・木人形に相応しき肉付き・・・・・・」

ジャギ
「貴様、女に興味ねえな?」

アミバ
「唐突に、何を抜かすか! 誤解だ!」



ケンシロウと対決

ケンシロウ
「つ、強い・・・・・・!」

ジャギ
「傷がうずくたびに、キサマへの憎悪を
燃やしつのらせて生きてきた・・・・・・
覚悟しろ! 今こそおのれに
北斗神拳の真髄を見せてやるわーっ!」

ジャギ
「だーははは! 死ね、死ねえーっ!
兄より優れた弟なぞ存在せんのだあ!」


ケンシロウを撃破。逃亡。

アミバ
「フヒャハハハハーッ!
ついに・・・・・・ついに倒したぞーっ!」

ジャギ
「今日は気分がいい、略奪はナシだ!
帰って盛大に宴だあ! グハッハハハハ!」


ジャギとアミバ撤退
それと同時に、ケンシロウとトキが偽者を始末するため戦場に到着



自警団
「ケンシロウ様、バンザーイ!
トキ様、バンザーイ!」

トキ
「む・・・・・・
なんだ、この村は・・・・・・?」

ケンシロウ
「知らん・・・・・・」


撃破したケンシロウとトキは偽者だった


― 戦闘終了 ―


気分良く並んで闊歩するジャギとアミバ
談笑する男の胸倉を掴み、ジャギが言い放つ


ジャギ
「おい オマエら オレ様の名を言ってみろ」

自警団
「お名前を口に出すのも恐れ多いことです」

自警団
「あれをご覧ください」


男の指す方には、ジャギとアミバの胸像が。
その前では村人たちやババァが祈りをささげている。

自警団
「お二人こそ我らの英雄でございます」

ジャギ&アミバ
「ウアッハッハッハッハッハッハ!」

ジャギ
「ようやくオレたちも天下に認められたわ
ウワッハッハッハ!」

アミバ
「いや 天下がやっとオレたちに追いついたのよ」

ジャギ&アミバ
「ねーっ!」


ジャギとアミバ、互いの腰に手を回しながら、仲良く去ってゆく


自警団
「Zや牙一族から救ってくださった恩は一生忘れまい」

自警団
「ケンシロウ様とトキ様こそ真の救世主だ」






・・・・・・というのが、ジャギが水晶玉の中に見た未来だった


ジャギ
「だあぁっ オチは気にいらねぇが・・・・・・まあ悪くねぇ」

占い師の胸倉を掴むジャギ

ジャギ
「ケンシロウから少しの間、逃げてればいいんだな」

占い師、無言で頷く




ビルの屋上にて、旅立ちの準備をするジャギ
そこに配下の男がやってくる


ジャギ配下
「ジャギ様 ケンシロウが迫ってきています」

ジャギ
「で・・・・・・今奴はどこにいる」

ジャギ配下
「こ・・・・・・このビルの一階です」


言葉を失い、ジャギ立ち尽くす―――



END