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北斗無双




幻闘編ストーリー
マミヤの章




第一話 二人の慈母


村人
「村のことは心配なさるな」

マミヤ
「長老・・・」

村人
「行きなされ
もう自分の幸せだけを考えなされ」

マミヤ
「あの人は・・・ケンは・・・
ユリアさんの思い出がある限り敢えて死地を選んで
身をその中に・・・」


牙一族からマミヤの村を救ったケンシロウは旅立った
彼を騙りアイリをさらった兄・ジャギを葬るために・・・・・・
その後姿を、マミヤはただ見守るしかなかった


マミヤ
「私はケンの側で、彼の苦しみを救いたい・・・・・・
今追いかければ・・・・・・間に合うかも!」





フドウ
「すいません・・・・・・少しこの村で休ませてもらえませんか」

マミヤ
「え? は、はい・・・・・・
お連れの方、苦しそう・・・・・・大丈夫ですか?」

謎の女
「・・・・・・」

マミヤ
「私はこの村の村長、マミヤです
どうぞ、ゆっくりしてください」

謎の女
「あ、ありがとうございます・・・・・・私は・・・」

ユリア
「ユリア・・・」

マミヤ
「ユリア・・・・・・? ま、まさか・・・・・・!
ケンは貴方は死んでいると言っていた・・・・・・
どうしてここに?」

フドウ
「我が将・・・・・・ユリア様は南斗六聖拳の一人、慈母星
その人望を我が物にしようとする輩が多いため
世には死んだと見せて、我らがかくまっておりました
ですが、聖帝サウザーが我が将の生存に気付きました
あの男はユリア様を己の野望に利用すべく
追っ手を差し向けてきました・・・・・・
ユリア様は今、死の病を患っています・・・・・・
せめて最期の時をケンシロウさんと一緒に過ごしたいと
この村まで、逃げてきたのです」

ジュウザ
「フドウ! 聖帝軍が村の外まで来ている!
俺が奴らの目を引きつけるから、その隙に将を逃がせ!
ん・・・・・・あんたはこの村の住人か?
さっさと逃げな、ここはもうすぐ戦場になる!」

マミヤ
「い、行っちゃった・・・・・・
ちょっと何なの、あの人は? 貴方たちの仲間?」

ユリア
「はい・・・・・・彼は雲のジュウザ
このフドウと同じく私を守ってくれる
南斗五車星の一人・・・・・・
いくらこの場はジュウザが切り抜けても・・・・・・
私が逃げる限り、聖帝軍は殺戮を続けるでしょう
フドウ、行きましょう・・・・・・聖帝軍の下へ」

マミヤ
「ユリアさんと私・・・・・・顔の雰囲気は似ている
もしかしたら、聖帝軍をだませるかも・・・・・・
ユリアさんは村に隠れていて!
私が聖帝軍を追い払ってくるわ!」

フドウ
「ま、待ってください!
貴方一人では危険です! 私も行きましょう!」





目の前に現れたフードの占い師は あの人の恋人だった

その占い師と大男に出会ったのは

ジャギとの決着をつけるために村を出たケンシロウを

追いかけようとしたときだった

大男の名は フドウ

占い師の名は ユリア

ケンシロウの亡き恋人がなぜここに・・・・・・

混乱するマミヤに対し、フドウは彼女をかくまって欲しいと懇願する

死の病に侵されているユリアは

ケンシロウと共に静かに暮らしたいと願っていた

だが、天を目指す聖帝軍が

民に絶大な人望を誇る南斗の慈母星・ユリアを欲していると

マミヤはユリアをかくまう決意をする

何かを守りたいなら戦うしかない あの人はそう教えてくれた



― 戦闘開始 ―


ハート
「ユリア様、お久しぶりですねえ
さ、一緒に来てもらいましょうか」

マミヤ
「私は南斗の正当血統・・・
貴方にはついていきません!」

フドウ
「マ、マミヤさん!
貴方がユリア様の身代わりを!?」

ジュウザ
「あんた、いくら外見が似てるからって・・・
将の代わりは重すぎないか?」

マミヤ
「敵を引き付けるだけよ
そのくらい私にだってできるわ!」


ハートを撃破


フドウ
「我らはユリア様を安全な所へお連れします
マミヤさん、どうかお気をつけて・・・・・・」



ユダ軍登場

ユダ
「そんな所に隠れていたか、ユリアよ!
南斗のため、一緒に来てもらおうか」

マミヤ
「ユ・・・・・・ユダ!? 駄目・・・
あの男にはかなわない・・・・・・みんな、逃げて!」

ジュウザ
「なんとも頼りない将だな
しゃあない、俺が手を貸してやるぜ!」

マミヤ
「ジュウザ!?
ユリアさんは平気なの?」

ジュウザ
「ああ、問題ない
しばらくすりゃ、フドウも来るだろう」

フドウ
「遅れて申し訳ない!
さあ、山の力、ご覧あれ!」


ユダと対決


ユダ
「貴様はマミヤ・・・・・・久しぶりだな
俺の下から逃げた女が、慈母星を騙るとは」

ユダを撃破 敗走


フドウ
「ユリア様は無事です!
これもすべて、マミヤさんのおかげです!」

ジュウザ
「悪いが・・・・・・のんびりしてられないんでね
行こうフドウ、ここに留まっては将が危険だ」

マミヤ
「待って! 私にいい考えがあるわ・・・・・・」


― 戦闘終了 ―


マミヤ
「私がユリアさんの代わりに慈母星になります!
そして、ケンを探します!」

ジュウザ
「は? あんた、いきなり何を言い出す!?」

マミヤ
「ユリアさんには村にいてもらいます
私がユリアさんを名乗って旅に出れば、村は安全・・・・・」

フドウ
「し、しかし・・・・・・それではマミヤさんが危険にさらされる!」

マミヤ
「貴方たちはユリアさんの幸せを願っているのでしょう?
だったら、この手しかないと思うけど?」

フドウ
「・・・・・・わかりました
ならば、この山のフドウ
貴方を我が将と思い、全力でお守りします!」

ジュウザ
「フ、フドウ! マジかよ・・・・・・
俺はまっぴら御免だぜ・・・・・・おい、あんた!
・・・・・・何のために戦うんだ?
赤の他人のユリアの願いを何で叶えようとするんだ?」

マミヤ
「ケンは・・・・・・ユリアさんの思い出を胸に今も戦っている
あの人の中のユリアさんはいつまでも消えない・・・・・・
そしてユリアさんもまた・・・・・・
病の体を押して、必死にケンを追っている・・・・・・
二人の愛は深くて強い・・・・・・
私はただ、そんな二人に幸せになってほしいだけ・・・・・・
だから、戦う!」

ジュウザ
「・・・・・・こりゃ大変な子守になりそうだ・・・・・・」




第二話 魔王の試練!


マミヤ
「ここが北斗の男が現れたという街ね・・・・・・」

フドウ
「この街はユリア様が住んでいた街です
ケンシロウさんも将に会いに来てくれたのでしょうか?」

マミヤ
「やっぱり二人の絆は強いなあ・・・・・・私じゃかなわない」

フドウ
「マミヤさん・・・・・・」

マミヤ
「さあ、ユリアさんが村で心待ちにしている
彼女のためにも、早くケンを見つけ出さなくては!」

村人
「た、助けてください ま、街が拳王軍に!」

フドウ
「なにっ! 現れた北斗とは、まさか・・・・・・
マミヤさん、相手が悪い!
ここはいったん退きましょうぞ!」

村人
「貴方は・・・・・・ユリア様! ユリア様ですよね?
お願いします! 街を救ってください!」

マミヤ
「・・・・・・」

フドウ
「マミヤさん、早く退いてください!」

マミヤ
「私は今は南斗の慈母星・・・・・・
慈母星が自分の住む街や民を見捨てると思う?
さあ、行くわよ! みんなを守るの!」

ジュウザ
「へえ・・・・・将と似ているのは外見だけかと思ったが・・・・・・」





死期が近いユリアとケンシロウを結ばせたい・・・・・・

その一心でマミヤはユリアの身代わりとなった

南斗の慈母星

拳士たちがその姿に母を見るといわれる星

皆の幸せのためならば 命も賭ける愛の星

外見が似ているだけで 本当にその星となれるのか

五車星・ジュウザの懐疑の眼差しを受けながらも

マミヤは村を離れ ケンシロウを捜す旅に出る

そんなマミヤの覚悟を試すかのよう

あの男が現れる

世紀末の覇者と呼ばれる あの男が



― 戦闘開始 ―


マミヤ
「ユリアさんの街が拳王軍に襲われている・・・・・・
みんな、まずは街の人を助けるのよ!」

フドウ
「はっ! 将もお気をつけて!」

ジュウザ
「ラオウと戦えば、無事にはすまない
マミヤ・・・・・・覚悟はあるのか?」

村人
「ユ、ユリア様だー!
ユリア様が助けにきてくださったぞ!」

村人
「助かりました!
ユリア様の街、必ず守ってみせます!」


拳王軍全滅
拳王軍の本隊、出陣


ラオウ
「南斗の正統血統、慈母星はどこにいる
降伏か死か、選ぶがよい!」

村人
「や、やめてくれえ!
このままじゃ街が・・・・・・」

マミヤ
「みんなが・・・・・・街が・・・・・・
こんな戦い、早く止めさせないと!」



憲兵
「申し上げます!
南斗の将の名は、ユリア!」

ラオウ
「なに!?
南斗の慈母星はユリアであったか!」



マミヤ
「ラオウ! 戦いを止めて!
ユリアさんはこんなことを望んではいない!」

ラオウ
「うぬは・・・・・・ユリアではないな!
ユリアがおらぬこの街に留まる意味はない
後始末は任せる!
この街に拳王の恐怖を植えつけよ!」


ラオウ、戦場から離脱
ジャギが進軍を開始


ジャギ
「北斗の兄弟に逆らうとはいい度胸だ!
奪い尽くせ! 殺し尽くせ!」



フドウ
「私が民を先導します
将、貴方もお逃げください!」

ジュウザ
「確かにおしまいだな
マミヤ、とっとと逃げたほうがいいぜ」


マミヤ
「私は最後まで戦う!
将として死ぬ覚悟はできている!」

フドウ
「マミヤさん・・・・・・貴方というお方は
名実ともに南斗の将だ
拳王軍、よく聞け!
この方は南斗正統血統ユリア様ぞ!」

ジュウザ
「マミヤ、あんたって奴は・・・・・・フン
退く前に一つ、男らしいとこ見せるか
拳王軍のバカヤロウども!
お前らは我が将の敵ではない! 失せろ!」


ジャギ撃破
リュウガ出現


マミヤ
「まだ敵が来るというの・・・・・・
ここまで頑張ったのに・・・・・・」

フドウ
「将! 民の避難は終わりました!
最後までともに戦いましょうぞ!」

ジュウザ
「マミヤ・・・・・・いや、将!
雲のジュウザ、あんたのために命を捨てる!」

マミヤ
「戻ってきてくれたのね!
みんな、拳王軍から街を守るわよ!」


リュウガと拳王親衛部隊を撃破


ラオウ
「親衛隊を破ったか・・・・・・
あの小娘、少し興味が湧いてきたわ」


ラオウと対決

マミヤ
「軍を退きなさい!
貴方が退くまで私はここを動かない!」

ラオウ
「拳王を前に怖じぬか・・・・・・
フ、ユリアを騙るだけのことはある・・・・・・」


ラオウを撃破

ラオウ
「ハッハハハ! うぬの勇気
この拳王を街から退かせるだけの価値はある
聞こう、この拳王を退かせた者の名を」

マミヤ
「皆を守るための戦士、マミヤよ!」


― 戦闘終了 ―


マミヤ
「ラオウ! ユリアさんは戦いを望んでいない・・・・・・
北斗の人々に戦いを仕掛けているのはサウザーやユダ
一部の暴走した南斗の将です!
他の人々はサウザーの恐怖に縛られ従っている・・・・・・
お願いです! 無益な戦いだけはやめて!」

ラオウ
「我が敵は元よりサウザーのみ!
乱の元凶を倒せば、世は静まり
ユリアの望みに少しは近づこう・・・・・・」

マミヤ
「ありがとう・・・・・・ラオウ・・・・・・」

ラオウ
「平和を望むのなら、この拳王を頼るな
南斗の慈母星として、己の力で民を導いてみよ!
俺を退かせたのだ、それくらいのことはできよう」

マミヤ
「ラオウ・・・・・・」

ラオウ
「フ・・・・・・北斗と南斗の決戦の地で待っておるぞ!」




最終話 民衆を導く女神


村人
「ちょっとそこのあんた、この先は行かない方がいいよ
北斗の兄弟と南斗の将たちが集結している
ありゃ激突間近って感じだ
早いとこ仲間を連れて逃げた方がいい」

マミヤ
「北斗と南斗の軍勢がついに決戦を・・・・・・
ケンもそこにいるはず・・・・・・
ケンを助けるためにも北斗に加勢をしなければ・・・・・・
でも、そうすればフドウさんやジュウザ
そして、私についてきた南斗の兵は
同じ南斗の人間と戦うことになる・・・・・・」

フドウ
「ん? どうかしましたか? 将」

マミヤ
「う、ううん、何でもないわ
フドウさん・・・・・・少しの間、みんなをお願い
ちょっと散歩をしてきます・・・・・・」

フドウ
「はっ! どうかお気をつけて」

マミヤ
「ごめんなさい、フドウさん、みんな・・・・・・」




マミヤ
「すごい・・・・・・北斗と南斗の軍勢があんなにたくさん・・・・・・
もうすぐ始まるのね・・・・・・天を懸けた戦いが・・・・・・」

ケンシロウ
「ん? お前は・・・・・・マミヤ!」

マミヤ
「ケ、ケン! 会いたかった・・・・・・!
ユリアさんは生きています! 貴方を捜してるの!」

ケンシロウ
「ユリアが・・・・・・そうだったのか・・・・・・」

マミヤ
「どうしたの・・・・・・ケン?」

ケンシロウ
「ユリアは今、サウザーに捕らわれている・・・・・・」

マミヤ
「そ、そんな! 村にかくまっていたのに・・・・・・」

ケンシロウ
「・・・・・・」

マミヤ
「私のしてきたことはすべて、無駄だったというの・・・・・・」

ケンシロウ
「・・・・・・マミヤ」

マミヤ
「ケン、貴方は牙一族との戦いで私に教えてくれたわ
何かを守るためには戦わなければならないって
私はユリアさんを守るため・・・・・・
そして、みんなを守るため、戦います!
サウザーを必ず倒します!」

ケンシロウ
「強くなったな、マミヤ・・・・・・
ならば、俺もともに戦おう」




拳王を退かせたマミヤの存在は

人々に勇気と希望を与えた

愛する人と平穏に暮らしたいというユリアの想い

戦いの無い世界で生きたいという人々の想い

その華奢な背中に託された想いの数々が

いつの間にかマミヤを強くしていた

そして今、彼女は最後の戦場に立つ

北斗と南斗がぶつかり合う決戦の場に

男たちの拳と血が飛び交う修羅の地に

だが彼女に恐れも不安も無い 皆の想いがあるかぎり

北斗と南斗の星入り乱れる戦いに 女神光臨す


― 戦闘開始 ―


マミヤ
「すでに戦いが始まっている・・・・・・!
ケン、みんなを助けにいくわよ!」

トキ
「南斗の慈母星が来てくれた!
皆、立て直すぞ! 合流せよ!」

ケンシロウ
「戦場の雰囲気が変わった・・・・・・
マミヤ、しばらく会わぬうちに・・・・・・」



ユダ
「確かあそこに・・・・・・
ククク・・・・・・面白くなりそうだ」

暴徒
「兵力はこっちが上だあ!
北斗の進撃を食い止めろーっ!」

ジャギ
「げぇっ! て、敵に囲まれてるじゃねえか!
もうダメだ、オレたちは殺されるーっ!」

ユダ
「この世界を統べるのは南斗!
貴様らはここに果てるがいい!」


ユダ、不発弾の起爆装置を起動

ユダ
「来い、北斗よ・・・・・・」

ユダ
「フハハハハ! 死の運命からは逃れられん!
虫ケラのように醜く果てるがいい!」

トキ
「妖星ユダの知略、甘く見ていたか!
皆が危ない!」


ラオウと合流

ラオウ
「この俺をも助けるつもりか」

マミヤ
「あの時の借りを返しただけよ」

ラオウ
「フン、その度胸はユリアに勝るかもしれぬ」


ユダと対決

ユダ
「背中の烙印は消えてはいまい
貴様の運命、まだ俺が握っているのだ」

マミヤ
「私にはみんながいる・・・・・・
だから、私は運命にも抗える!」


ユダを撃破

ユダ
「マミヤ・・・・・・美しい女だ・・・・・・
やはり俺はお前にはかなわない・・・・・・」

マミヤ
「貴方との宿命に立ち向かうことで、
私は強くなれたのかもしれない・・・・・・」

ユダ死亡


自警団
「報告! ユダが仕掛けたらしき爆弾を発見!
起爆装置を解除しました!」

ジャギ
「爆弾だと? 危ねえところだったぜ・・・・・・」


ジュウザ軍、援軍として登場

ジュウザ
「将が気まぐれで動いてもらっちゃ困るな
あんたの命は俺たちの命でもある」

マミヤ
「ありがとう・・・・・・
みんな、一緒に戦いましょう!」

トキ
「マミヤさんの想いが、友を、そして民までを動かしたか」


シュウを撃破

シュウ「これでいい・・・・・・これで・・・・・・」

シュウ死亡


レイを撃破 戦場から離脱


レイ
「マミヤ・・・・・・
お前ならば、本当に世を救えるかもしれぬ」


シンを撃破

シン
「ユリア・・・・・・
お前を取り戻せないまま死ぬのか・・・・・・」

シン死亡




サウザー 「この世の支配者たるは南斗の将星!
北斗を滅ぼし、天の極星となる!」


ジャギと合流

ジャギ
「フン、この救世主気取りが・・・・・・」

マミヤ
「何とでも言うがいいわ! ユリアさんの・・・・・・
慈母星の務め、果たしてみせる!」


ケンシロウ
「マミヤ、無理はするな」

マミヤ
「ユリアさんには及ばないけど・・・・・・
私は私の力で、道を切り開いてみせるわ!」


サウザーと対決

サウザー
「人は愛ゆえに苦しむ! ゆえに将は
非情さをもって世を治めねばならぬ!」

マミヤ
「貴方は間違ってる! 力で押さえつけても
平和は訪れない! 悲しみが深まるだけ!」


サウザーを撃破

サウザー
「帝王は・・・・・・媚びぬ・・・・・・
さあ、止めを刺すがよい・・・・・・」

マミヤ
「殺さないわ・・・・・・貴方は愛を
そしてぬくもりを知っている
みんなと一緒にやり直しましょう
新しい世を一から創りましょう!」

トキ
「マミヤさんの慈愛はサウザーをも包むか
今ここに、本当の女神が現れた・・・・・・」


― 戦闘終了 ―


壇上で人々に語りかけるマミヤ。側にはジュウザ、フドウの姿が


マミヤ
「人々が争う時代は終わりました
ですが、私たちの戦いはまだ終わっていません
この平和を守り抜き、次の世代に繋げましょう」

民衆
「オォーッ!」


その様子を遠くから眺めるケンシロウとユリア。
マミヤに深く頭を下げたユリアは、ケンに肩を抱かれ、二人で去ってゆく


ジュウザ
「女神に泣き顔は似合わないぜ」

フドウ
「貴方はこれからも人々の期待に応えなければなりません
我らが少しでもその重圧を楽にできれば・・・・・・」

マミヤ
「私には貴方たちがいる そしてみんながいる
これ以上の幸せはないわ」

マミヤ、リンから花を受け取る

マミヤ
「ありがとう」





マミヤ、正気に戻り、夢から覚める。
今まさにケンを追い、バイクで旅立たんとしていた所だった。

バット
「わっ!」

マミヤ
「はっ!?」

リン
「マミヤさん 大丈夫 ぼーっとしてたみたいだけど」

バット
「ケンのことでも考えてたんじゃないの」

マミヤ
「だとしたら」

バット
「へっ」


マミヤ、バイクを降り村へと戻る


リン
「マミヤさん、ケンを追いかけないんですか」

マミヤ
「この村には私を必要としてくれる人がいる
自分の想いだけで動くことは出来ない
それに・・・・・・貴方たちや村のみんなを守り抜くことができれば
これ以上の幸せはないわ」


END