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れん



登場:第67、71、90話
肩書:馬賊
流派:蟷螂拳
CV:宝亀克寿

 馬賊の一人。李秀宝の側近。通師に扮した拳志郎に対し、目つきが気に入らないという理由で因縁をつけ、自慢の蟷螂拳で痛い目にあわせようとした。しかし逆に目に止まらぬ早さで鼻を横にひんまげられ、鼻血を噴出した。

 玉玲の記憶が戻った後、花束を持参して拳志郎と玉玲の幸せを祝福。しかしその直後、章烈山の刺客が放った銃弾から玉玲を護り死亡。死ぬ間際に、あなたの部下でよかったと玉玲に言い残し、その後の幸せな人生を願いながら絶命した。




 蟷螂拳は、あの三本の指を尖らせた「蟷螂手」を用いて目潰しや点穴への攻撃を行ったり、その他にも連続攻撃や足払い等を得意とする武術である。故に小柄な者が身に着ける拳法だと思われがちだが、この拳の発祥地である山東省では昔から大柄の人間が多く、有名な使い手にも大柄の人物が多かったという。故に、かなりの恵体である連にも決して不似合いな拳法ではない。本来はあのガタイから豪快で素早い攻撃を繰り出す達人なのだろう。

 実際、連が最初に拳志郎にキレたのも、自分達が護衛として力不足であるような事を言われたからである。それだけ自分の蟷螂拳に自信があり、誇りを持っていたのだろう。拳志郎には手も足も出ずに鼻の骨を折られたわけだが、その戦いの中で拳志郎の眼を見た連は、この男が地獄の底を見てきたということまで見抜いていた。そして玉玲を見るときの拳志郎や潘の眼に宿る温もりまでも。死に様だけやけにカッコイイような印象がある彼だが、それ以前から一介のザコとは違う雰囲気をちょくちょく見せてはいたのである。