TOP

柔の拳
じゅうのけん



流派: 北斗神拳
使用: ・トキ(対 烈闘破鋼棍の男)
…北斗の拳(68話) アニメ版(48話)
・トキ(対 ラオウ)
…北斗の拳(70話、101〜102話) アニメ版(48話、71話)
・ケンシロウ(対ラオウ)
…北斗の拳(124話) アニメ版(100話)
登場: 北斗の拳/アニメ版/SEGAMark3版/セガサターン版/北斗が如く


 激流を制する、静水が如き拳法。激流に逆らわず、むしろその流れに身を任せて同化することで、力を必要とせずに相手の攻撃を受け流す事が出来る。トキが得意とする拳であり、烈闘破鋼棍の男との戦いでは、攻撃を受け流し、そのまま腕を相手の体に巻きつかせて固まらせるという効果を披露。ラオウとの闘いでは、打撃を逸らせて岩壁に腕を刺さらせ、好機を作り出した。

 受けに回って初めて真価を発揮する拳であるため、己から仕掛ける事はあまりなく、相手の攻撃をいなして素早く間合いへと滑り込み、反撃へと転じるというのが主な攻撃方法である。逆に言えば、間合いの外からでは致命の拳を叩き込む事ができないため、ラオウの肉体には傷一つつけることもできなかった。

 ラオウらが使う剛の拳と対極に位置する拳であり、その闘い方は、烈と粛と例えられるように、全く異なる。剛と剛の闘いでは闘気のぶつかり合いによって激しい空気の流れが起こるのに対し、剛と柔では放たれる闘気を全て柔が受け流し、飲み込んでしまうため、全く空気に乱れは起こらない。ラオウは剛の拳同士の戦いであれば己に負けは無いと考えていたため、ケンシロウにこの柔の拳が伝わる事を恐れ、トキをカサンドラに幽閉したとされている。

 北斗の拳(SEGA Mark3)や、北斗の拳(セガサターン版)では、トキとケンシロウと拳を交え、この柔の拳を伝授するというシーンがある。ただしセガサターン版のほうでは、柔の拳を教えた筈なのに何故か修得するのが剛拳の呼法である闘勁呼法というおかしなことになっている。