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秘孔封じ
ひこうふうじ



流派: 元斗皇拳
使用: ファルコ(対 自分自身)
登場: 北斗の拳(157話)/アニメ版(121話)


 元斗皇拳二千年の歴史の中で伝承されてきた北斗封じの奥義。秘孔を突かれた部位に指を突き入れ、闘気によって細胞を死滅させることにより、秘孔の流れを止める。ファルコケンシロウに突かれた秘孔 戈穴に対して使用し、見事その効果を封じた。だがその代償に、胸に大きな傷を残すこととなり、後にそれが修羅に敗北する要因となった。



 経絡秘孔とは、体内を流れる経絡に闘気を送り込む事により、全身の神経に信号を伝え、その者の意思とは無関係に身体に変化を及ぼすもの。この秘孔封じは、その送り込まれる闘気の信号を遮断するという事なのだろう。しかし、突かれてから細胞を滅するまで、数秒間のタイムラグが存在する。この間に秘孔が伝達しきってしまえば、この奥義は意味を成さない。それを防いでいるのは、おそらくケンがアミバの秘孔に対して使用したのと同じ原理の秘孔封じだろう。体内の闘気をもって、秘孔の信号伝達を遅らせていたのではないかと思われる。
 細胞を死滅させてしまったせいか、修羅の国に渡ってもファルコの胸には痛々しい傷跡が残されたままであった。細胞が死んでいるということは、その部位全体がもはや死んでいるということ。傷の治りの遅いのも当然である。そして、これから判明する一つのことがある。それは、ケンの胸にある七つの傷だ。あれはシンが指先に闘気を込め、細胞を死滅させていたからこそ、いつまでもケンの胸には七つの傷が残されたままなのではないだろうか。だいたいケンがちょっと指先を突き入れられたくらいで、あれくらい痛がるのもおかしい。あれは闘気で細胞を死滅させられていたがゆえの叫びだったのだ。