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天斗聖陰拳


(以下はアニメ版の設定)
 約2600年前、ミガドルと約束の地を守護していたナハシュの民が編み出した拳。ルーアハ(気)の流れを自在に操ることを極意とし、その使い手は光り輝く拳を持つ。人体の操作や破壊、そしてルーアハそのものを飛ばし離れた敵を攻撃する戦法を用い、ルーアハをその身に受けた者の身体には焼け焦げた痕が残る。

 その神技は、「奪い取る」「溜める」「括りなおす」「ほどく」の4つの柱からなる。敵から"気"を吸収し、それを己の肉体に溜めることで身体能力を増加させる。遺伝子の構造を括りなおすことで肉体を変異させる。身体を形成する生体構造を解いて肉体を消滅させるといった事も可能。その全てを扱えるのは完全純血なる祭司のナギット家の血を引くもののみだが、時に例外も存在する。その他にも、ルーアハで神経伝達物質を刺激し脳内麻薬を分泌させ、常人の数倍の身体能力を発揮させたり、恐怖や苦痛という感覚を消し去ったり、体内のルーアハで敵の攻撃によるダメージを軽減することも出来る。

 かつてナハシュの民の一派が東方に向かう途中で月氏の民と出会い、西斗月拳が誕生。その西斗月拳を元に北斗神拳が創られているので、天斗が北斗・西斗の拳の源流ということになる。ナハシュの一族と共に滅びたとされていたが、2600有余年に渡り密かに受け継がれて、ミガドル(エリカ)が現れたのを機に表舞台へ。伝承者である祭司シメオン・ナギットをはじめ、その配下であるヒムカ、シャムラ、ファン・デル・コールなど複数の使い手が存在する。先代伝承者はシメオンの父であるサガ・ナギット。

 2600年前より既に完璧にして無敵の強さを誇り、ギーズやヤサカを圧倒したり、拳志郎とも互角以上に渡り合う強さを見せた。だが完璧であるが故に進化することなく、様々な戦いの中で進化、成長する北斗神拳にやがて遅れを取ることとなった。