TOP

流派・奥義紹介(1)


北斗神拳 北斗三家拳 極十字・西斗・他



北斗神拳

1800年前の三国志の時代、まだ小勢力だった西方の浮屠教徒(北斗宗家)達が、群雄割拠する乱世を生き抜くために編み出した一子相伝の暗殺拳。本作の主人公である霞拳志郎が第62代伝承者であり、その弟・霞羅門が63代、北斗の拳の主人公であるケンシロウが64代。拳志郎の父、霞鉄心が61代伝承者となっている。

北斗宗家の拳の伝承者であったシュケンが、月氏族から西斗月拳を学び、その二つの拳を融合させる事で創始された。その後、世に平和をもたらす英雄の守護拳となったが、あまりの凄絶さゆえに一子相伝とされ、門外不出の伝説の拳として語られるようになった。西暦806年には、空海が日本に連れ帰った3人の子供達によって日本へと伝えられ。以降日本にて伝承されている。
三国志の時代に、それぞれの国の王を守護するための拳として分派しており、孫家を守護する北斗孫家拳、曹家を守護する曹家拳、劉家を守護する劉家拳が生み出されている。後に「北斗神拳に伝承者なきときは、これを劉家拳より出す」という掟が作られ、それ故に北斗神拳伝承者は、劉家拳の伝承者と死合う「天授の儀」を行い、認められなければ、真の伝承者にはなれないとされた。
北斗孫家拳の師父によると、己達の拳は所詮"人間"の強さであり、天帝の守護者の血を引く北斗神拳の伝承者は"神"であるため、戦いにはならないと語っている。

 人体に708ある経絡秘孔を突く事で、身体の内部からの破壊することを極意とする。だがその死の秘孔の探求は、生の秘孔の探求でもあり、柔らかく秘孔を突く事で人体に治癒効果をもたらすこともできる。
 また、戦った相手の拳を全て学ぶことも大きな特徴の一つであり、芒狂雲との戦いでは、闘気で秘孔を突く「天破活殺」の奥義を会得し、張太炎との戦いでは、相手を意思とは無関係に操作する曹家拳の術を会得した。劉宗武との天授の儀においては、究極奥義「蒼龍天羅」を使用し、闘いを無の空間の中での拳の打ち合いへと持ち込んだ。




北斗神拳 奥義

記憶を奪う秘孔 ・使用した話数 : 3話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:洋食屋の店員

ある期間の記憶だけを消し去る秘孔。拳志郎が溥儀の禁衛隊を殺した際、その場に居合わせた洋食屋の店員達に対して使用し、その場で起きた事の全てを忘れさせた。



眠らせる秘孔(1) 使用した話数:3話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:溥儀の禁衛隊

一時的に眠らせる秘孔。拳志郎が溥儀を暗殺するために赤坂離宮に潜入した際、見張りの禁衛隊達に対して使用した。



眠らせる秘孔(2) 使用した話数:アニメ3話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:北大路綾

眠らせる秘孔。李永健の後を追おうとする拳志郎に、北大路綾が無理やりついていこうとしたため、それを制止する形で使用された。TVアニメ版にのみ登場。



上顎
じょうがく
使用した話数:14話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:インチキ司祭

意思に関係なく質問に答えてしまうようになる秘孔。口内にある。インチキ司祭から黄が懺悔した内容を聞き出すために使用した。OVA「新・北斗の拳」ではケンシロウも使用している。



当門穴破指挿
とうもんけつはしそう
使用した話数:19話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ゴラン

全身の秘孔を突き、全身の骨を砕く奥義。外傷が無いため、周りの者に気付かれる事はない。ゴランへの止めに使用し、動けなくなったゴランはそのまま炮烙に顔を焼かれて死亡した。
正確には「当門」の「穴(秘孔)」の「破指挿」という意味であり、奥義名ではないと思われる。



眠るように死なせる
秘孔(1)
使用した話数:24話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:翁洪元

眠るように死なせる秘孔。潘光琳を殺そうとした翁洪元に対して背後から使用した。背中の三点の秘孔を突く(アニメ版では北斗七星型だった)。



痛みと出血を抑える秘孔 使用した話数:32話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:潘光琳

暫く血も流さず、痛みも感じなくなるという秘孔。潘の腐った足先を切り落とす際に使用した。しかし実際はあまり痛みを抑えられておらず、切断面を火薬で燃やされた潘はその痛みで気を失っていた。大腿部にある。



ピアノが上手く弾ける秘孔 使用した話数:34話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:平安飯店のピアニスト

ピアノが上手に弾けるようになるという秘孔。平安飯店で霊王に4時間ぶっとおしで弾かされていたピアニストに使用した。背中にある。



秘孔奇穴
ひこうきけつ
使用した話数:37話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:芒狂雲

秘孔変位をもってしても位置を変えることが出来ない秘孔。霊王の左手を破裂させ、風穴を開けた。



忘神
ぼうしん
使用した話数:48話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ソフィー

徐々に記憶を取り戻すという秘孔。恋人の死によって記憶喪失になっていたソフィーに使用し、数日かけてその記憶を全て取り戻させた。耳の後ろ辺りにある。



解唖門天聴
かいあもんてんちょう
使用した話数:50話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:マルロー

意思に関係なく全てを話してしまうという秘孔。拳志郎が刑事科長のマルローに使用し、ソフィーの命を狙う理由の全貌を喋らせた。
「北斗の拳」ではラオウがジュウザに対して使用しており、喋らねば全身から血を噴出して死ぬとされていたが、ジュウザは強固な意志で口を割らなかった。秘孔位置は不明だが、北斗の拳では首の後ろに四本の指を突き入れている。



解唖門天聴を中断する秘孔 使用した話数:50話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:マルロー

解唖門天聴によって喋り続けるマルローを、術から解放するために突いた秘孔。後頭部にある。



痛みを消し去る秘孔 使用した話数:52話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ソフィー

死ぬ間際にせめて痛みだけは感じさせないようにする秘孔。ダイナマイトによって致命傷を負ったソフィーに使用した。点穴ではなく、手をかざすような形で使用した。



自白させる秘孔(1) 使用した話数:53話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:一星

意思に関係なく口を割る秘孔。五叉門党の一番星に突き、張太炎の居場所を聞き出そうとしたが、自ら命を絶つという方法で阻止された。



全知
ぜんち
使用した話数:60話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:朱をいじめていた馬賊

意思とは関係なく、器のものを最後の一滴まで飲み干してしまうという秘孔。物乞いの朱に慈悲スープ(タン)を飲ませようとしていた馬賊に使用し、その汚物を飲み干させた。首の後ろにある。



風巌
ふうがん
使用した話数:63話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:李秀宝の手下の馬賊

催眠術が如く相手の意識を支配する秘孔。使用された馬賊は、拳志郎の「俺はお前の朋友だ」との言葉を信じ込まされ、拳志郎たちを快く飲み会の中へと招き入れた。両耳の下辺りにある。



質問に全て答える秘孔 使用した話数:63話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:李秀宝の手下の馬賊

拳志郎が馬賊の一人から情報を聞き出すために使用した秘孔。突いた後に写真を見せ、そこに写っている女が自分達の頭目である女馬賊「李秀宝」であることを喋らせた。



腕の動きを封じる秘孔 使用した話数:68話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:モグラの普

モグラの普のバク宙からの攻撃を防ぐために突いた秘孔。腕が90度に曲がったままロックされ、全く動かす事が出来なくなる。肘間接の辺りにある模様。



全て飲み干す秘孔(1) 使用した話数:68話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:モグラの普

モグラの普に、ビンの中のペストノミを全て飲み干させるために突いた秘孔。首の横辺りにある。馬賊にタンを飲み干させた「全知」と同じ秘孔かもしれない。



腕が動くようになる秘孔 使用した話数:68話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:モグラの普

秘孔によってロックされていたモグラの普の腕を解除するために突いた秘孔。



雷暴神脚
らいぼうしんきゃく
・使用した話数:74、75、94、123、130、221、222話
・使用した人物:拳志郎 霞鉄心
・使用した相手:張太炎、李散、流飛燕等

北斗神拳に伝えられる飛翔軽功の術。鉄の壁面に足跡が残る程の衝撃と速さで移動することができる。弾丸が如きその速さは、張太炎の無影脚をも凌いでおり、かつては父・霞鉄心もその術で拳仙・李散の神速を超えたとされている。普通に横に動く事もできるが、真上へと飛び上がり、天井での跳ね返りを利用するという使い方もある。その場合、天井にも地面と同様の手の跡が残される。
太炎との戦いで初めて使用したが、以降はあらゆる場面に登場。弾丸を躱したり、劉宗武との間合いを詰めるために使用された。しかし流飛燕戦は、さらにその背後を取られるという描写があった。劉宗武も使用可能であり、バイクで車を飛び越えるための跳躍に利用していた。



調気呼吸術
ちょうきこきゅうじゅつ
使用した話数:79話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:己自身

水中で10分以上は息を止めていられるという呼吸術。北斗の拳の基礎。水中に沈みゆく船から脱出するために拳志郎が使用した。他にもギーズ、張太炎、五叉門党の者達も使用している。



潘を生き返らせた秘孔 使用した話数:86話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:潘光琳

銃で全身を撃ちぬかれた潘光琳を、死の淵から呼び戻すために突いた秘孔。闘気を込めた指先を、対象者の両胸に優しく添えるようにして突く。結果、徐々に生気を取り戻し、数日後に意識を取り戻した。



鬼床
きしょう
使用した話数:91話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:章の軍の将校

歯を一度に全部抜かれたくらいの激痛に襲われる秘孔。実際には本当に歯が前面に飛び出し、それが自分で視認できるくらいに目玉も飛び出す。章元帥の軍の将校に、章の居場所を吐かせるための拷問に使用した。



相手を操る秘孔 使用した話数:96話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:羅虎城

拳志郎が羅虎城に突いた秘孔。羅を思うがまま動かし、章烈山の所まで案内させようとした。だがその直後「自分の名前を口にしたら死ぬ秘孔」に上書きされたため、おそらく効果は消え去ったと思われる。張太炎との闘いによって拳志郎が会得した、北斗曹家拳の術。



名前を口にしたら死ぬ秘孔 使用した話数:97話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:羅虎城

自分の名前を口にしたら爆死するという秘孔。拳志郎が羅虎城に対して使用し「羅虎城」と口に出来ないようにした。信用しなかった羅が一度口にしてしまい、その際は破裂寸前で救けたが、二度目にうっかり口にしたときはそのまま膨れ上がって破裂した。
張太炎との闘いによって拳志郎が会得した、北斗曹家拳の術。



大指甲根
だいしこうこん
使用した話数:101話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:章烈山

大声を出せなくなる秘孔。無理に出そうとすると、喉に激痛が走り、血を吐く。章烈山に助けを呼ばせないために使用した。



暫く生き永らえさせる秘孔 使用した話数:118話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:シャルル・ド・ギーズ

僅かに命を延ばす秘孔。飛燕にやられて死に掛けていたギーズに使用し、ちゃんとした別れの時を迎えるまでの僅かな間だけ生き長らえさせた。両こめかみにある。



自白させる秘孔(2) 使用した話数:120話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ナチス軍のスナイパー

拳志郎がナチスのスナイパーに突いた秘孔。ヒトラーが希望の目録を血眼で捜している理由を聞き出した。



自白させる秘孔(3) 使用した話数:121話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ナチス親衛隊

拳志郎がナチスの親衛隊に突いた秘孔。飛燕を躊躇なく殺そうとしている理由を聞き出そうとしたが、短剣で自決されたため、不発に終わった。



二指真空把
にししんくうは
使用した話数:124話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:流飛燕

自らに向けて放たれた武器を指でキャッチし、放った相手へと投げ返す奥義。背後から放たれた飛燕の短剣をキャッチしたが、飛燕も同じ技を持っていることを知っていたため、投げ返す事はしなかった。



天破活殺
てんはかっさつ
使用した話数:133話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:流飛燕

指先に込めた闘気を放ち、相手に触れずして秘孔を突くという奥義。1000の手による飛燕の鉄壁の防御を破るための、"1001本目の手"として使用し、左肩を破裂させた。この技術はもともとは北斗孫家拳の奥義であり、芒狂雲との闘いで拳志郎が会得したものであるらしい。
泰聖殿では大湖石を、この奥義を使って粉々に粉砕した。



秘孔の術を解く秘孔(1) 使用した話数:133話
使用した人物:霞鉄心
使用した相手:魏瑞鷹

霞鉄心が魏瑞鷹に突いた致命の秘孔を、解除するために突いた秘孔。二人の闘いの決着を次代の者達に託すために使用した。腹部にある。



闘気で心臓を打つ技 使用した話数:135話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:流飛燕

「突きをあえて深く打ち込ませ、貫通させる事で、秘孔を突かせないようにする」という流飛燕の策に対抗して繰り出した技。貫いた腕から強烈な闘気を送り込むことで、内部から直線心臓を攻撃し、大ダメージを与えた。



秘孔の術を解く秘孔(2) 使用した話数:136話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:流飛燕

飛燕に突いた致命の秘孔を解除するために突いた秘孔。エリカとの新しい運命の旅を歩ませるために使用した。背中の真ん中にある。



特定の相手の前で爆死させる秘孔 使用した話数:147話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ナチの男

境界に懺悔へと訪れたナチス兵に使用した秘孔。男を劉宗武の前まで戻らせてから爆死させた。北斗曹家拳の技ではないかと思われる。



無想転生
むそうてんせい
使用した話数:150話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:劉宗武

北斗神拳の究極奥義。意思を持たぬ無想の拳であるが故に、これを防ぐ手立ては無いとされている。拳志郎の中に深い闇を見た劉宗武が、その奥に潜む殺気に恐怖し、これが無想転生ではないかと勘ぐった。



天破の構え
てんはのかまえ
使用した話数:166話
使用した人物:月氏族の墓の中の像
使用した相手:-

北斗神拳の秘奥義の構え。月氏族の墓の中に置かれていた巨大な像が、この構えをとっていた。



北斗百裂拳
ほくとひゃくれつけん
使用した話数:184話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ヤサカ

凄まじい数の拳を一斉に繰り出す奥義。ヤサカに対して使用し、その身体に複数の拳痕を残したが、秘孔を突くまでには至らなかった。「北斗の拳」でケンシロウが繰り出したものとは少し奥義の質が異なるが、そちらはジードの身体を粉々に粉砕する秘孔を突いていた。



眠るように死なせる秘孔(2) 使用した話数:211話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:華南虎

寧波の港で暴れていた華南虎に対して使用した秘孔。銃で殺されそうになっていた虎に対し、せめて故郷の大地を思いながら死なせてやろうという慈悲で使用した。



北斗天帰掌
ほくとてんきしょう
使用した話数:218 241話
使用した人物:拳志郎 拳志郎の前世
使用した相手:劉宗武 織田信長

死しても一片の後悔をせず、ただ天に帰ることを誓う儀礼の型。劉宗武との天授の儀の直前に使用した。また、本能寺の変の際には、当時の北斗神拳伝承者がこれを織田信長に伝え、死にゆく信長とこの儀礼を交した。



蒼龍天羅
そうりゅうてんら
使用した話数:224話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:劉宗武

北斗神拳の究極奥義。闘気が作り出した女人像の光で、相対する二人の身体を包み込み、空高く浮遊させる。そこは天上天下の一切が無の空間であり、二人がただ無想の拳を合わすのみの決着の場となる。張太炎は、この奥義を「天を舞う龍を天上の網が絡め取る蒼天の拳」と例えた。



女人像の腕が飛び出す技 使用した話数:246話
使用した人物:拳志郎
使用した相手:ヤサカ

両手に集約した闘気から女人像の腕を出現させる技。女人像の腕に喉を掴まれたヤサカは、そのまま背後の壁へと強烈に叩きつけられた。天授の儀にて授けられた謎の秘奥義。