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キム



登場:原作(話)TVアニメ版(101話)
肩書:リュウケンの門下生
流派:北斗神拳(落第)
CV:難波圭一

 かつて北斗寺院にて、ケンシロウ達とともに北斗神拳を学んでいた男。しかしリュウケンより才なきと判断され、雪の降り積もる日に破門。今一度と門を叩いて懇願したが受け入れられず、哀しみの中で帰路に。その途中、転倒したところをケンシロウに助け起こされるが、才能豊かなそのケンの情けに怒り、頬を叩打。だがケンのあまりに深い哀しみの瞳にたまらず号泣し、お前と出会えただけでよかったとケンに告げ、清清しい顔で山を降りた。


 『ジュウザ外伝 彷徨の雲』では、道場から去る前に、自らが焼いたパンをジュウザにプレゼントし、それを食べたジュウザからいいパン職人になると評されていた。




 下手すればケンたち北斗兄弟の一人に数えられていたかもしれないと思うと物凄い重要なキャラクターに思えるが、まあそうなれなかったからこそのモブキャラだということだろう。しかし、短期間とはいえケンシロウ達の同門でいられたということは、全く才が無いということはないのだろう。あの崖下突き落し試験くらいはクリアしているのかもしれない。うまくすれば南斗……いや泰山流あたりの拳くらいは伝承できているかもしれない。もしくはパンを焼いているかのどちらかだろう。

 さて、そんなぼちぼちなキムさんであるが、北斗の道場には彼にも劣るだろうと思われる者達が結構いる。フドウにやられたり、ジュウケイにやられたりした者たちだ。何故彼らはあんなヘボなのに道場を追い出されないのか?
 おそらく彼らとキムさんは、立場が違うのだろう。キムさんは、北斗神拳の伝承者を目指しているのに対し、他の道場生達は、そこらの空手道場と同じ感覚で、強くなりたい、健康のため、エクササイズ、ダイエット、といった目的のために拳法の「さわり」を教えてもらっている者たちなのだ。きっと受講料もしっかり徴収されているものと思われる。そしてそれこそが、リュウケンたちが食っていける生活資金源となっているのだろう。