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蒼天の拳リジェネシス 第6話
2018年3月27日(火)


コール大佐に向けて渾身の一撃放つ拳志郎。
だがコールは、掌から発する"謎の力"でその拳を受け止める。

鬩ぎあう両者の間で闘気が弾け、両者の体が離れた時、
拳に傷を負っていたのは――――拳志郎のほうであった。



「最初のボスだからまあ余裕だろ…アミバみたいな事してっし」
という当初の予想はどこへやら。意外にも超ド級の実力者であったコール大佐。
その強さを支える拳法の謎が、遂に明かされる。




巨大な円柱型の水槽の中に浮遊する球体。
それは、世界最大の花と言われるラフレシアの蕾であった。

ガラスを割ることなくその蕾を取り出すという、もはや何でもありになってきたコール大佐は、花開くまでに1年はかかるその蕾を……




まるでワンタッチ傘のように一瞬で開花!!



そして次の瞬間には枯れ落ちてシナシナに!!


すげえ!シ○神様じゃん!!



コールに言わせれば、拳志郎はまだ拳士としては蕾の状態……。だがコールの持つ神の力をもってすれば、すぐにでもその「花」を咲かせる事ができるという。それは、コールにとって拳志郎は「敵」ですらないという事。殺すことなく、むしろ今以上の力を与えんとする、只の被検体に過ぎなかったのだった。

かつてこれほどまでに北斗神拳伝承者が舐められた事があっただろうか。






場面は移り、同時刻の上海――――。


かつて上海を手中にした黒幣組織、青弊。
彼らは激しさを増す日中戦争の戦火から逃れるため、
現在は廃墟となった寺院へと身を潜めていた。


 

これ、龍華寺かな?
64話で拳志郎が瞑想してたとこ。




「青き朋友の自由を……」

その合言葉で門を開き、寺院へと戻ってきたのは
頭主として益々威厳と美貌とカリスマ性を増した玉玲であった。




頭身がえらいことに




上海編の最終話(左)から
髪型変わってんね。





後ろで括ったこの髪型は、李秀宝時代のものかな。

あの頃も、そして現在も日本軍に手を焼いているという状況を考えると、彼女なりの抗日ヘアーなのかもしれん。






その時、天の北斗七星に伸びる不吉な光が。

玉玲が妙な胸騒ぎを覚えたその時、「せやな」って感じで求められてもいないのに同調してきたのは、例のニョホホ導士であった。

玉玲さん、えらくビックリされてますけど、一応86話でお会いしてますよね。






運命の星々を喰らう天の光が目覚めようとしておる―――。

導師が語る、不吉なる天の光。

その正体は、天斗聖陰拳。

原初の拳法にして、武の領域を外れた神秘の拳……

その光の前では北斗の輝きも飲み込まれてしまうやもしれん。

そう言い残し、導師は忽然と姿を消したのであった。





また「斗」が出てキター!!!

現在プレイ中の「北斗が如く」の中でも、新たな「斗」が出てきてるので、それを含めると、これでとうとう6つ目の「○斗」ということになりますね!!
柄杓がいっぱいや!船幽霊もご満悦やわ!



しかし気になるのは「原初の拳法」という設定・・・
原初という事は、北斗神拳はおろか、北斗宗家の拳や西斗月拳が生まれるより昔から存在した拳法だということだろう。それらの源流となった可能性も高い。


宗家の拳の発祥時期が解らない現段階では、勿論この天斗聖陰拳が生まれた時代も解らない。ただ中国には、三国志以前にも「封神演義」「キングダム」「項羽と劉邦」など豊富なネタが転がっているので、ここらへんが絡んできそう。
秦の始皇帝を守護していたのが天斗で、秦の滅亡とともに表舞台から消滅。その後に北斗宗家の拳が現われて漢の劉邦を守護して……って感じじゃないかしら。


ん?待てよ?「原初」ってことは……
五千年の歴史を持つ羅漢仁王拳よりも前ってことになるのか?
そしたらもう長江文明とかの頃だぜ……
稲作とかしかしてない時代に拳法練り上げる必要あるとは思えねえなあ……
まあちょっと羅漢仁王拳はサバ読んでたって事でひとまず無視するか。


あと、修羅の国に渡る前にファルコが言ってた「北斗元斗南斗の源流となった四千年の歴史をもつ拳法」ってのがこの天斗聖陰拳だという考え方も出来るけど、やっぱ歴史上の大きな出来事を拳の発祥に絡めてくるような気がするから、可能性は低いかな。


でも「天斗聖陰拳」って漢字を良く見てみると

「天」が天帝守護の核である元斗皇拳として、
「聖」南斗聖拳の聖で、
「陰」が……北斗神拳は「陰と陽」の内の「陰」だから

三斗全てが名前に入っているという事にもなるんだよな。苦しいけど。


ああ……めっちゃ楽しい……
しょーもない妄想考察が捗る捗る……
なんちゅう拳法を出してくれたんや…なんちゅうもんを……






取り止めが無いのでレビューに戻って、場面は再びインドネシア。

見えてないところでなんか凄い技を繰り出したらしいコールだが、これまた見えてないところでなんとかそれを躱したらしい拳志郎。

しかしコールは、更にそれを上回る天斗の奥義を繰り出してきた。




天斗皇垓掌


がががががががが……垓!?



垓ってあの、単位の垓!?



百裂拳、千手壊拳、万手魔音拳ときて

億と兆と京を飛び越えての垓ってこと!?


つまり北斗百裂拳の
1000000000000000000倍
ってこと!?


むり……やばい、まぢむり むりー






そんな天文学的数字の拳を、雷暴神脚を駆使して必死に回避する拳志郎。
だが最終的には防御を余儀なくされ、遥か彼方へと吹っ飛ばされてしまう。

圧倒的な強さを誇る天斗聖陰拳……その拳の名を、ヤサカは知っていた。
そして今目の前にあるのが、もし本当にその拳であるならば、己達の命がここで尽きるかもしれないとヤサカは感じていた。





その時、空気の読めない男達が銃を手に乱入。
かつての馬賊を思い出す汚いナリの彼らは、蘭軍の囚人部隊



コールのためによかれと思い、拳志郎の腕を取る囚人達。

それを受け、拳志郎へと接近して"例"の拳を繰り出すコールであったが、その一撃が貫いたのは、拳志郎が盾として使用した囚人達2人の肉体であった。

人間を変異させる力を持つ天斗聖陰拳を受けた囚人達は
もちろんハルトパパのような進化(?)をすることもなく……




ドロヌーバと化した。

エ、エグイ……



しかしこの時、戦いは大きく動いていた。

コール大佐の左腕が、突如破裂!!


コール自身も気付かぬうちに、彼の左腕は拳志郎によって秘孔を突かれていた。
先ほど拳志郎が囚人部隊に捕まったのは、コールを間合いへと近付けさせるための布石だったのである。




痛みで発狂したのか、突如気持ち悪い声で爆笑し始めるコール。
ともかくこれで片腕はオシャカ。もう拳志郎の勝利は間違いない……
そう安堵する私とハルト君であったが、ヤサカの緊張はまだ解けてはいなかった。


肩から前腕まで、見事に断裂した左腕の筋肉に向けて、ゆっくりと右手をかざしていくコール。掌から放たれる光は、帯状となって傷を止血し、やがてその傷もろともを綺麗に消し去ってしまったのだった。




ヤサカ「天斗の名を継ぎし一族は
    死と… 生を… 自在に操る…」




ガチでシシ神様やんけ!





「これぞまさに創生!!(ジェネシス)」と 完治した腕を見せつけドヤるコール。
だが拳志郎は、その不死身の肉体を「壊れないサンドバッグ」扱いし、再び闘志を燃え上がらせ―――――といったところで今回は終了。




濃すぎでしょ今回

いやぁ……第一話を上回る衝撃だった……

西斗との因縁が出てきてからは「北斗神拳の過去」にスポットをあてた展開になってましたけど、これは下手すりゃそれ以上の秘密が明らかになる可能性がありますね。…もしかしてまた北斗の黒歴史を発掘されちゃうんじゃないだろうな……

もっと天斗の拳についていろいろ妄想したいところですが、ちょっと長くなりすぎたので今回はここで止めときます。





今月号のゼノンには、山寺宏一×原哲夫のスペシャリスト対談も掲載。

「ケンシロウと拳志郎が同じ時代にいたらどっちが強いのですか?」
という山寺さんからの禁断の質問もありましたが、原先生は
「基本二人は同じ人間なので戦わない」
「仮に戦っても拮抗しちゃう」
「二人とも好戦的なタイプではないし、勝ち負けに拘ってない」

と、やんわりはぐらかしておられました。

ケンさんはともかく、拳さんは中々に好戦的だった気もするけど。




あと、拳志郎のA5クリアファイルも付いてまして、それはそれで嬉しいんですけど、北斗が如くの限定アイテムがゲットできるシリアルコードとかを付けてくれたほうが嬉しいかな……

……無理ですか?



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