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キャラ紹介:北斗神拳
2018年3月3日(土)

メインキャラ書き直し祭り、ラストは北斗四兄弟+師の五名です。

「北斗が如く」発売までに終わらそうと思って急いだ結果、あまり新しいネタや考察を入れることが出来ませんでした。一杯書きたいことあるから最後に残して逆に時間が無くなるという駄目なパターン。

ま、また落ち着いたら更に色々追加します。何年後かに。


・キャラクター紹介 ケンシロウ
・キャラクター紹介 ラオウ
・キャラクター紹介 トキ
・キャラクター紹介 ジャギ
・キャラクター紹介 リュウケン



あと、ご報告だけでは毎回記事が淋しくなるので、拳王兜の検証結果だけ外に出して華やかに(?)しておきます。





●拳王兜コレクションズ

 拳王様のバリエーション豊富な兜を一挙御紹介。
 回想の中だけに登場した兜も何点かありますので、管理人の独断と偏見によって決められた「被ったのが早い順」で紹介していきます。


【Type-A】

 カサンドラで崇山通臂拳の極意を会得した時の兜。まだちゃんと正体を現す前の回想シーンであるため、全シーンにおいて検閲を喰らったかのような黒塗りがなされており、正直よく見えない。
 左右に付けられた大きな羽と、頭頂部のトゲトゲが特徴。拳王軍の紋章が目線の下にまで飛び出しているため、視界に入って邪魔なんじゃないかと心配になる。


【Type-B】

 無抵抗主義の村に侵攻した時の兜。カサンドラの時と同じ大きな羽がついているが、頭頂部はトゲトゲから一本の太い刃に変更されている。太い黒線で描かれた模様も特徴的。ただあまりカッコよくはない。(個人の感想です)


【Type-C】

 ユダと手を結んだときの兜。1コマしか登場していないSSR。顔の側面部分にある毘沙門天の兜っぽい吹き返しが最大の特徴。軍紋章の横の宝飾が横並びで3つあるのもこれだけ。その他の部分は、左右の角、頭頂部のトゲなど、次に紹介する「Type-D」と殆ど同じ。



【Type-D】

 マミヤの村に現われた時の兜。回想を除けば一番早く登場した兜であるため、これが一番印象に残っているという人も多いだろう。フランク・フラゼッタの絵をモロに参照した左右の太い角が特徴で、以降被られる兜にも全てこの角が生えている。頭頂部のトゲは、一番多いコマで12本確認できるが、基本的には10本辺りで統一されている。
 ケンシロウの北斗七死騎兵斬で左頬のガードが破損。トキが現われた後、拳王様自らお脱ぎになられ、その後どこにいったのかは不明。要らないんならください。


【Type-E】

 バランを弟子に迎えた時の兜。上記の「Type-D」と非常に良く似ていることから、かぶっていた時期が近いと考えられる。Type-Dとの違いは、「トゲが全体的に1.5倍ほど長い」「頬のガードの形状が少し違う」「眉庇(目の上の部分)が少し下に湾曲している」「頬ガードと軍紋章の左右にある宝飾の入った穴が小さい」といった点が挙げられる。


【Type-F】

 聖帝十字陵の視察に訪れた際の兜。頭頂部に植えられたモッサモサのモヒカンが特徴で、背中の真ん中辺りまで垂れている。奇しくも聖帝軍の兵士達も同じような「擬似モヒカン兜」を被っているのだが、もしかして合わせにきたのだろうか。少し角が控えめな点や、ウイングのような装飾品も含め、全パターンの中でも一番オサレ度の高い兜といえるだろう。しかしあまりお気に入りではなかったのか、このあとサウザーの元へ向かうときは既に違う兜に変更されておられた。


【Type-G】

 ケンシロウとサウザーの戦いを見届けるために出陣した時の兜。頭頂部は三本の刃になり、頬のガードの部分の宝飾は削除。軍紋章の下部にある柿の種みたいなブツが、さらにその横に左右反転して並べられている。きっと部品が余ったのだろう。数ある兜の中でも一番地味なタイプと言える。
「レイ外伝」の中で、レイとロフウの戦いを見学に訪れたときは、このデザインになっている。南斗の戦い見学用兜なのだろうか。


【Type-H】

 天帝の村侵攻時の兜。頭頂部の刃が四本になり、聖帝編の頃の倍くらいの長さになった。頬の部分の宝飾は変わらず消えたままだが、軍紋章の両横の三個の宝飾は復活を果たしている。若干だが、他の兜に比べて襟足の部分が長い気もする。出番は少ないが、個人的には一番好きな形状の兜だ。
 頭部に複数の刃を生やしておられるのは、主に聖帝編〜五車編の頃なので、その辺りの頃の回想なのではないかと推測。
 「トキ外伝」では、何故かこの時のバージョンを被っておられた。渋い。


【Type-I】

 リュウガ編にて城へ帰還した際の兜。頭頂部の刃はやはり四本だが、頬の部分に取っ手を逆向きに付けてしまったかのような謎のブツが出現。軍紋章の横の宝飾は2個。


【Type-J】

 五車星編で被っていた兜。リュウガ編と殆ど同じなのだが、唯一、軍紋章の横の宝飾が2個から3個に増えている。あと、頭頂部の刃の反り具合が微妙に緩やかになっているようにも見える(上図)。110話「南斗ついに起つ!!」の冒頭では、一つ上の「Type-I」を被っているのだが、その同じ回で風の旅団出現の報を受けて出陣したときには、何故かこの兜に変わっていた。これトリビア。
 作品内での期間で言えば、一番長く被っておられた兜ということになる。雲のジュウザによって破壊されて出番を終えることとなった。
 「ジュウザ外伝」「金翼のガルダ」といった五車星が登場する作品では、原作に合わせてこの兜を被っておられる。


【Type-K】

 フドウの村へと出陣した際の兜。作中でラオウ様が最後に被った兜となる。
 鬼を相手にするには鬼だと言わんがばかりの、上に伸びた二本の角。そして戦国武将の兜における「立物」のような長く伸びた装飾。頭頂部の刃は3本に減ったものの健在で、そして従来からの左右の角。4種類におよぶ突起物をそこかしこから生やした奇抜さは、ある意味ラストに相応しいデザインと言えた。フドウ戦が始まるまでは装着されていたが、次に場面転換された際にはいつの間にか消えていた。






ここからは、カラーリングに注目してみよう。




 原作のカラーイラストは陰影が強く、ハッキリと色は判別できない。あえて言うなら燻んだ金色、といったところだろうか。金と鉄の合金で作られているのかもしれない。


 色が不明瞭なのは、モデルとなったフランク・フラゼッタの代表作「デス・ディーラー」がそうであったからだろう。普通、ここまで似せたら色くらいは変えとこうとか思いそうなものだが、そんな姑息な真似をせず真正面からパクっていくあたりに原先生の漢気を感じる。





 2000年以降に描かれたカラーイラストでは、総じて金色と解る。やはり原先生の中では、拳王兜は「オール金」がデフォルトなのだろう。
 どうでもいい事だが、見て解るとおり、近年原先生が描かれた兜付き拳王様は殆どこのアングルなので、もっと色々なパターンでも描いて欲しい。



ここからはアニメ版の兜。
カラーは勿論、アニメオリジナルのデザインもあります。


【TVアニメ版-A】
 アニメでマミヤの村に現われたとき(43〜48話)に被っておられたデザイン。フォルムは原作とほぼ同じ。カラーは、軍紋章が深紅であることを除き、黄色に近い燻みのない金色で統一されている。
 無抵抗主義の村に訪れたときもこの兜だった。


【TVアニメ版-B】
 アニメで聖帝十字陵の偵察に訪れた時からジュウザに破壊されるまで(59〜92話)はこのデザインに統一されている。原作の十字陵偵察時にあった左右のウイングに、五車星編での四本の刃をミックスさせた、アニメオリジナルのデザイン。
 前面は金色だが、頭部を覆うメインの装甲部分と四本の刃は黒色になっている。拳王軍の紋章も金色になった。天帝の村侵攻時もこの兜になっている。


【TVアニメ版-C】
 アニメでのフドウの村侵攻時(102−103話)の兜。フォルムは原作とほぼ同じだが、内側の二本の角が円錐状のから平たいものに変更されている。
 カラーリングはひとつ前のタイプ(B)とほぼ同じ。




【旧劇場版】
 フォルムはマミヤの村侵攻時のタイプ。頭頂部の棘と左右の角が鉄色になっているところがTVアニメ版と違う。
 軍紋章のバジリスクが抱えている球だけが蒼ってところがワンポイントシャレオツ。




【真救世主伝説-A】
 「ラオウ伝 殉愛の章」「ユリア伝」「トキ伝」で被っていたタイプ。額の部分に扇状の装飾品が付いたオリジナルのデザインとなっている。カラーは一部の装飾品を除いて金色で統一。
正直、真シリーズの兜は個人的にイマイチ。



【真救世主伝説-B】
 「ラオウ伝 激闘の章」で被っていたデザイン。つまりトキとの決着を付けた後から被っておられたタイプ。
 頬のガードの部分に宝飾が1つある以外はほぼ原作と同じ。カラーはやはりオールゴールド。
「ZEROケンシロウ伝」で一瞬だけ映った時もこの兜。


【真救世主伝説-C】
 「ラオウ伝 激闘の章」で、フドウの村侵攻時に被っていたタイプ。フォルムは原作遵守で、カラーは軍紋章だけを残してシルバーにチェンジ。この直前に「拳王」の名を捨てて「魔王」になられておられるので、これがラオウ様なりの魔王カラーなのだろう。


【ラオウ外伝】
 「ラオウ外伝 天の覇王」で描かれたオリジナルタイプ。漫画版と同じデザイン。頭頂部に複数の羽根をあしらった貴族っぽいデザインが特徴。カラーはオールシルバー。拳王軍のロゴが原作と少し変わっている。




【北斗無双】
 ゲームのは紹介しないつもりでしたが、無双のはさすがに独特すぎるので一応御紹介。見ての通り全種類通じても最大級の大きさを誇る角が特徴。先端が上を向いているのもこのバージョンだけですね。頭頂部に刃と、あと中国の武将がよくつけてる赤いモサモサも付けた欲張りセット。





 以上の検証結果から、原作や新作カラー絵、アニメ作品などでは金色が大勢を占めていることがわかる。


 しかし近年では「黒と金の混合タイプ」が主流となっている。



 アニメ作品がほとんど作られていない近年では、拳王様がカラーで描かれる機会がゲーム、パチンコ、グッズといったジャンルばかりになってしまっている。そしてその分野においては、黒金混合兜が圧倒的に強い。特にメット部分が黒で、軍紋章と左右の角が金色というカラーリングが大勢を占める。あとはオール黒が少々あるくらいで、オール金はほぼ絶滅状態だ。

 まだTVアニメ版の影響が残っていた90年代まではオール金が幅をきかせていたのだが、おそらく2005年稼動開始の「アーケード版 北斗の拳」の、羽山淳一氏デザイン(上画像の一番左)がすこぶる好評だったたことから、爆発的に広まっていったのではないかと推測される。


 要約して言うと、原作・アニメは金色で、その他媒体は金黒混合が多いと、まあそういう感じですね。個人的にはオール金が好きです。若干燻んでると尚良し。



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