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北斗曹家拳
ほくとそうかけん



流派: 北斗曹家拳
使用: 張太炎
章大厳
登場: 蒼天の拳


 およそ1800年前、魏の国の曹家を守護するために生み出された北斗三家拳の一つ。当初の伝承者は章大厳であったが、作中で張太炎へと受け継がれている。

 北斗神拳に匹敵するほどの破壊力を持つ剛の拳であり、凄まじい威力を持つ突きや蹴りで、相手の肉体を破壊することを旨とする。ゆえに師父・章大厳を倒すことを目指した張太炎は、柔の技である爆龍陽炎突幻夢百奇脚を編み出し、「剛」と思わせておいて「柔」の奥義を繰り出すという奇襲の拳を身につけた。しかし拳志郎に言わせれば、それは父への憎しみが生み出した奇拳であり、ただひたすら拳を極めて神域に至る北斗神拳には及ばないとされ、事実闘いの中でその柔の拳の死角を見抜かれていた。

 秘孔術においては、脳を直接操る事で「意思に関係なく自在に相手を動かす」といった術を得意とする。下僕へと変えられた者は、完全なる操り人形と化し、仲間を暗殺せよとの命令にも逆らう事が出来なくなる。後に太炎との戦いを経て、拳志郎もこの術を会得した。

 伝承者の印可を受けるには、先代伝承者と死を賭して戦うことで、その実力を認められなければならない。それはたとえ両者が親子であっても避けられぬ宿命であり、それ故に章大厳は、実子である烈山に曹家拳の道を歩ませようとはしなかった。一方、妾腹の子である張太炎に拳の才能を見出した大厳は、彼に曹家拳を伝承し、後に自らを破った太炎に北斗曹家拳伝承者の印可を与えた。

 一門には五叉門党と言われる武装集団が存在し、北斗曹家拳伝承者とそれに准ずる者を守護する役目を負っている。大厳は彼らに、いずれ太炎が己を越える日までその身を守り続けよとの勅命を与えていた。