
 ケマダは再び沢山の兄弟達を引き連れ、ケンシロウへの復讐にやってきた。しかしケンの実力は知っているため、うかつに村へと突撃するわけにもいかず、悩むケマダ。とその時、彼等が屯していた崖の下を、一人の男が通りかかった。男はあの南斗水鳥拳のレイだった。遠方からマミヤの村を発見したレイは、食い物のアテを求めて村へ向かっていたのだ。キザな顔つきだから気にくわない、という理由から、ケマダはレイを襲うことに決定。崖の上から兄弟もろとも一斉に飛びかかる牙一族達。しかし一瞬にしてその大半は、南斗水鳥拳によって輪切りにされてしまった。レイの強さを目の当たりにしたケマダは、アッサリと己等の敗北を確信。頭を下げて許しを乞うケマダ。しかし、既にこの時ケマダには、レイを利用したある作戦が浮かんでいた・・・
 マミヤが帰った後、入れ違いでケン達の前に現れたのは、噂の用心棒・レイであった。マミヤがケンの女だと思ったレイは、彼女を他の男に取られぬようにしろとの忠告だけしてその場を去ろうとする。だがその時、ぺルと遊ぶ子供達の一人がレイに衝突。その衝撃でぺルがレイの懐へと飛び込んでしまった。謝ってレイからぺルを返して貰おうとするリン。しかしその際、ぺルはレイのふところから一枚のケープを引っぱり出してしまう。その血染めのケープをバットが拾うとした時、突如レイの顔が豹変した。鬼の形相でそれをひったくったレイは、今度は哀しげな顔を浮かべ、その場を後にしたのだった
 水浴び場にて髪を洗うリンとマミヤ。何故女なのにリーダーなのかを尋ねてきたリンに、マミヤは答えた。この村はマミヤの両親が2人で作りあげ、自らの命も省みずに育て上げた村だというのだ。しかし、そう話したマミヤの目には、何故か涙が浮かんでいた。とその時、無粋にもその男子禁制の場に入ってきた男がいた。男は用心棒の一人、レイだった。マミヤは、失礼極まりないレイに対して攻撃を仕掛けるが、放ったヨーヨーは真っ二つに。当然パンチもあたるはずもなく、逆にその身を捕えられ、巻いていたバスタオルをはぎ取られてしまった。だがその美しきマミヤの裸体を見たレイの目は、ケンシロウと同じ優しい目つきへと変わっていた。
| [漫画版との違い] ・ケマダ達がレイに襲いかかる〜やられて仲間に入ってくれるよう頼み込むシーン追加 ・くつろぐケン達の元にマミヤが来てリンゴを渡したりするシーン追加 ・ペルがレイから血染めのケープを引っぱり出してしまうシーン追加 ・レイの目に、自らの後を追ってくるマミヤがアイリとかぶって見えてしまうシーン追加 ・牙一族達がマリー達を襲うシーン追加  | 
        
       
          
 
 
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