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バスク



登場:原作(138〜139話) TVアニメ版(112話)
   北斗の拳2(FC)、パンチマニア2、リバイブ 他
肩書:郡都の郡司令
流派:華山獄握爪
CV:池田 勝(TVアニメ版)
   白熊寛嗣(リバイブ)

 西の中枢郡都の支配を任される郡司令華山獄握爪の使い手。
 副官バロナ北斗の軍リンを捕らえたとの報を受け、結果別人であったものの、彼女を本物のリンとして公開処刑することを決定。そうすることで、帝都に反逆する事のむなしさを群集に伝えようとした。しかし処刑の直前、黒王に跨ったケンシロウが登場。部下やバロナを倒されたため、必殺の華山獄握爪でケンシロウに襲い掛かったが、ケンの筋肉の前には回転することができず不発。逆に腕をグルグルとねじられ、秘孔によって半分に割れて絶命した。




まんまハルクホーガン。華山獄握爪もアイアンクローかなにかからきてんのだろうか。まさに帝都編の原先生のワルノリ開幕宣言といわんばかりのキャラクターである。
 ケンに軽くたしなめられたとはいえ、元斗を除くと登場した天帝軍の中では次点の強さを持っている。彼の治める西の中枢郡都は、中央帝都、市都に次ぐ重要基点だと思われるので、その地位の高さも納得のポジションだろう。だが逆に言えば、彼クラスがそんな主要基地の長というのは問題があるとも言える。彼の力では、拳王軍で言うなら村長がいいところだろう。たいして強い奴がいない北斗の軍があそこまで活躍できる時点で、天帝軍の駒の少なさがわかるというものだ。
アニメにおける彼の最大の魅力は、あまりにも急な変貌振りである。ケンの胸の上で華山獄握爪がストップしたその瞬間、彼は本当に同一人物かと思わせるほどにキャラクターを変化させるのだ。それはまさに、拳王様がいきなり則巻千兵衛になるほどの変わりようである。それまでの威風堂々とした立ち振る舞いが、全てその後のマヌケキャラを際立たせるのためのフリに見えたとき、彼は世紀末最高のエンターティナーと化す。ジャンルこそ違えど、その成功へのサクセスはまさにハルク・ホーガンの如くだ。