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空極流舞
くうきょくりゅうぶ



流派: 北斗神拳
使用: ケンシロウ(対 カーネル)
登場: 北斗の拳(15話)/アニメ版(8話)/
北斗の拳(FC)/北斗の拳2/北斗の拳3/
北斗の拳5/サターン版


 空気の流れを知り、流れに逆らわずに跳躍することで、あらゆる方向からの攻撃を躱すことができる奥義。ケンシロウが、目視できないカーネルの透明ブーメランに対抗するために使用し、宙で回避すると同時に粉々に粉砕した。
 単行本などでは読み仮名が「くうきょくりょうぶ」となっているが、北斗の拳完全版では「くうきょくりゅうぶ」に修正されている。

 『北斗の拳3』『北斗の拳5』といったRPG作品では、敵の攻撃を回避できる確率をアップさせる奥義として登場している。

 『セガサターン版北斗の拳』では、イベントシーンの中で、ザキ飛燕流舞を回避するために使用している。トキでも使用できる。



 一見すると投擲武器や射出武器に対抗するための技のように思えるが、おそらくそうではない。今回の場合は、ブーメランを躱した後に上空でそれを破壊しているわけだが、通常の投擲・射出武器の場合はそうはいかない。何故なら地上で一旦躱したあとに跳躍しても、すでにその武器は遥か彼方に飛んでいってしまっているからだ。あの場面は、ブーメランという特殊な軌道を描く武器だからこそ成立したのである。
 それを踏まえて考えると、この奥義の本来の姿は、槍や鉾といった長尺武器・・・それを構えた集団の敵に囲まれた場面などで活躍する技なのではないかと思う。360度どこから敵の斬撃が来るかも解らぬ状況。その攻撃を気配で察知して躱し、直後に上空へ跳ぶ。折角の包囲網から逃げられると思った相手は、焦って頭上に武器を振るだろう。だがそれこそが思う壺。軌道の読みやすいその攻撃を迎撃することなど造作も無い。敵の包囲から脱出するとともに、武器を破壊して戦力を奪うことで戦況を自分に優位に傾けることこそが、この奥義の真の使い道なのではないかと思う。