なんとごくとけん
| 流派： | 南斗孤鷲拳 |
| 使用： | ・シン （対 ケンシロウ） …北斗の拳（8話） アニメ版（5話） ・シン （対 ケンシロウ） …アニメ版（22話） ・ジュガイ （対 ケンシロウ） …ケンシロウ伝 ・ザキ （対 ギャラン） …セガサターン版 |
| 登場： | 北斗の拳/アニメ版/ユリア伝/ケンシロウ伝/劇場版/ サターン版/北斗３/北斗５/北斗７/ONLINE/北斗無双/ 真北斗無双/DS版/激打ZERO/審判の双蒼星/SEGA2500/ PS版/北斗が如く/リバイブ/ぱちんこ北斗 |
シンが伝承する南斗孤鷲拳の奥義。高く跳躍し、打点の高い飛び蹴りを浴びせる。かつてのケンシロウとの対決で、先制攻撃として使用。ケンシロウの北斗飛衛拳と交錯したが、一方的に打ち勝ち、両手両足の関節を断ち切った。
TVアニメ版ではサザンクロスでのケンシロウとの対決でも使用。一年前とは逆に、ケンシロウの北斗飛衛拳に打ち負けた。また、アニメでは「南斗獄殺拳」に名称が変更されている。
『真世紀末救世主伝説 ZEROケンシロウ伝』では、シンと南斗孤鷲拳の同門であったジュガイが使用。シンとの戦いの際にケンシロウがもう見切っていたためか、胸に浅い傷をつけるに留まった。
『北斗の拳（セガサターン版）』では、南斗水鳥拳の伝承者であるはずのザキの奥義の一つとしても登場。手刀のみの攻撃になっていた。
『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』にてジャギとセットで登場した際には、ジャギの南斗邪狼撃と並んで突進するかたちで使用する。
シンの跳び蹴りといえば、遮二無二走っていたときには巨漢の体に風穴を開けるという芸当まで披露していたほどの破壊力を持つ技だ。力で何でも破壊する南斗孤鷲拳の奥義なのだからそれはわかる。しかし、この獄屠拳でケンシロウが受けた傷は、四肢の関節を切断されるという全く理解不能なものであった。何故切れたのか。いや、切れるにしても飛び蹴りでどうやって四ヶ所も切ったのか。そして何故切られたケンシロウはそれに気付かなかったのか。
私が考えた説は二つ。
まず一つ目のヒントとなるものを、ハリウッド版実写北斗の拳の中に見つけた。シンが自らの居城で同じ南斗の拳士と組手を行っていたシーン。シンが手に闘気を込め、それを相手に叩きつけると、なんとその相手の四肢の関節が割けて血が吹きだしたのである。それはまさにケンシロウが獄屠拳を喰らった時の傷と全く同じものであった。ここから推察するに、獄屠拳とは、蹴りを当てると同時に莫大な闘気を相手の体の中へと叩き込む奥義なのではないか。そんな事を思っていたら、北斗無双でもシンの技の中に、相手の体に闘気を注入して数秒後に爆発させると言う技が登場したのだ。しかし、これではケンシロウが「気付かなかった」という問題が解決しない。そんな大量の闘気を叩き込まれて気付かないのは不自然すぎる。
もう一つが、獄屠拳における蹴りは完全なるフェイクという説だ。相手が片足を突き出して飛んで来たなら100人中100人が蹴り技だと思うだろう。しかしそれこそがシンの狙い。本命は、その蹴りの裏に隠された手刀切りなのである。蹴りに相手の意識を集中させ、無警戒となった手で確実に相手の四肢を切り裂くのだ。これならばケンシロウが気付かなかったのも頷ける。だって蹴りしか見てないんだから。ただこれが本当の姿だとすると、若干汚い、裏技のような印象も受ける。しかし、この手刀切りがシンのオリジナルだとすればどうか。南斗獄屠拳は本来は見た目通りの跳び蹴りであり、ケンもそれを理解していたがために蹴りを警戒していた。しかしどうしてもユリアを奪いたいという執念を燃やすシンは、その獄屠拳を囮に使い、本来の拳ではない手刀切りで確実に勝利を収めた。そんな風には考えられないだろうか。
なんて事を言っていたら、2013年に放送されたアニメＤＤ北斗の拳のＥＤ曲に、「手足を手刀切り 南斗獄屠拳」などという歌詞が使われていた。これはもう答えが出ちゃった感じですね。しかも原哲夫御大が作詞されたってんだから疑いようがない。
パワプロとのコラボである『世紀末北斗高校』においても、「足を使うと見せかけ無数の手刀で機先を制す。それが南斗獄屠拳！足に気を取られた時点できさまの負けだ！」というシンの台詞がある（かかやん様から情報を頂きました）。徐々にその認識は広まってきているようだ。