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伝衝裂波
でんしょうれっぱ



流派: 南斗紅鶴拳
使用: ・ユダ (対 レイ)
 …アニメ版(56話)
・ケンシロウ (対 シュウ)
 …アニメ版(59話)
・ユダ (対 レイ)
 …レイ外伝
・ザン (対 己の手下)
 …レイ外伝
登場: 北斗の拳アニメ版/レイ外伝/審判の双蒼星/
ONLINE/覇王乱舞/スマートショック/リバイブ


 南斗紅鶴拳の奥義。高速で手刀を振り、地を這うような真空波を飛ばすことで、遠方にいる敵の体を切り刻む技。相手との距離が近いほどその威力を増し、一歩近付くごとに深く切り裂く。ユダレイとの戦いで使用し、下半身が水につかって動けなくなったレイを一方的にこの奥義でいたぶった。
 後に北斗神拳奥義水影心によってこの技を修得したケンシロウが、シュウとの戦いで使用している描写がある(アニメ版では紅鶴拳の技だとハッキリ明言された)。地面の裂ける音で聴覚を奪われたシュウはケンシロウとの間合いをつかめなくなり、技を喰らい続けた。また、修羅の国に渡った際には最初に出会った仮面の修羅二人相手にこれと思わしき技を使用し、見事打ち倒しているシーンがある。

 原作にも登場しているが、奥義名がつけられたのはTVアニメ版が初。また、アニメ版ではラオウもケンシロウとの戦いでこれらしき技を使用している場面がある。(これが伝衝裂波だとするなら、劇中での初使用者はユダでなくラオウということになる)。

 『レイ外伝 蒼黒の餓狼』では、修行時代のユダが、この技をレイに放つことで、己が南斗紅鶴拳伝承者の印可を受けた事をアピールした。不意打ちのような形で使用したが、寸前で躱されている。ただし技名が「伝衝波」と誤記されている。
 後にユダの配下の一人である南斗紅雀拳ザンが、これと思わしき技を披露し、己の部下を抹殺している描写もある。




 拳速をウリにしている紅鶴拳ならではの技。しかし拳王様やケンシロウという天才にとってはパクることも造作もないようだ。ちなみにPS北斗の拳ではこの技でほぼ無限コンボが可能である。
 この技の正体はほぼ真空波で間違いないだろう。元斗皇拳みたいに闘気を刃としているという考え方には欠陥がある。それは、シュウがこの技を無防備に喰らっていた事だ。シュウは心で気配を見切ることが出来る男である。たとえ地を割く音が五月蝿かろうが、この伝衝裂波自体が闘気を刃にした技であれば、その気配を悟ってかわすことが出来るはずなのだ。つまり、シュウがかわせなかったのは、この技自体がなんの"気"も持たない真空波であるからなのである。