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北斗宗家の拳


 2000年前、天帝の盾として君臨していた北斗宗家が、世の秩序を守るために用いていたとされる拳。無類の強さを誇っていたものの、極められた拳であるが故に、受け身の技も極められてしまい、やがて実践での戦闘力を失った。その後、北斗宗家達の手によって、秘孔術に長けた西斗月拳と融合され、北斗神拳を創設するための基盤となっている。

 蒼天の拳にてシュケンが使用した他、北斗宗家の血に覚醒したヒョウや、カイオウなどが使用している。カイオウはこの拳を「生まれたときから染みついていた」と語っており、結果的にこれがカイオウにも北斗宗家の血が流れていることの証となった。劇中では使用していないが、ケンシロウも女人像から「北斗宗家の拳の受け技」を伝授された際に、同時に宗家の拳自体も体得していると考えられる。(DVD-BOXのブックレットでは「拳盗捨断」や「闘気乱層」が北斗宗家の拳の奥義との記述があるが、これは誤りである可能性が高い)

 拳の詳細については不明だが、カイオウが凄妙弾烈で破孔を突いている点を考えると、西斗月拳と融合される前から秘孔術は存在していたとも考えられる。また、北斗の高僧達が見せた闘気波のような技の存在や、擾摩光掌の威力などを加味すると、北斗神拳とそれほどの差異は無いとも考えられる。