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ソリア



登場:原作(147〜149話) TVアニメ版(114話)
   北斗の拳2(FC)、真北斗無双、他
肩書:帝都の紫光将軍
流派:元斗皇拳
CV:池水通洋(TVアニメ版)
   山本圭一郎(真北斗無双)
   乃村健次(リバイブ)

 帝都の紫の将軍。元斗皇拳の使い手の一人。攻も円、守も円の、闘気を利用した流輪を真髄とする拳を使う。かつてファルコと戦い、一瞬で片目を奪われた過去を持つ。

 大軍を率い、荒野を行くケンシロウの前に登場。逆賊北斗を滅ぼすという名目の下、ケンシロウに戦いを挑んだ。序盤は元斗皇拳によって圧倒するものの、破の輪のカウンターをとられて片腕を喪失。最後はもう片方の腕を捕られ、連撃を喰らい敗北。自らが動いたのは金色の光に導かれたからだと語り、金色のファルコに命を捧げたのだと言い残して死亡した。

 TVアニメ版では、ケンをおびき出すために兵を挙げてマミヤの村へ。原作でファルコの役目だった長老殺しを代わりに遂行した。その後、村へと駆けつけたケンと戦い敗北。ファルコに関するエピソードは何も語らず、最期は天帝は北斗を許さぬと叫んで爆死した。


 『真・北斗無双』の幻闘編では、かつて天帝に反逆し、それを止めんとするファルコとの戦いで右目を喪失。その後再び反逆し、再びファルコに敗れたものの、己を必要としてくれるファルコの思い、そして片目を失ったことで見えたファルコという人間に心酔し、忠誠を誓うというストーリーになっている。

 『北斗の拳イチゴ味 ファルコ外道伝 GOLDEN GUY』では、実兄が登場。一人で軍隊に立ち向かおうとする兄に追従しようとしたが、ファルコによって制止され、抵抗したために右眼を奪われた。その際の攻撃でファルコの髪の毛を切断したことで、原作のような髪型になったと描かれている。





モデルはアーノルド・シュワルツェネッガーであるらしいが、個人的にはあの登場時二重タレ目の部分はシルベスター・スタローンに似ていると思う。あの後ろ髪の長さも…。80年代を代表する2大ハリウッドスターのフュージョンとなれば、もっと強くてもいい気もするね。

 とはいえ、彼の強さはかなりのものだ。ケンを苦しめた男ランキングでも15位以内くらいには食い込んでくるだろう。ジャギやシュウよりも上である。まあ初モノに弱いというケンさんの特性もあるからだが。もし彼等がそのケンのウィークポイントを知っており、初戦からファルコが相手にしていたならケンさん負けていたかもしれない。

 アニメでもその強さは描かれているのだが、どうにも長老殺しという悪名をファルコのかわりに被らされた感があるのと、ファルコのために命を捧げたという邪念のなさが失われているのが痛い。単なるジャコウの駒となってしまっている。かくれソリアファンとしては結構辛いところだ。そしてアニメではファルコに奪われた目を覆う眼帯のエピソードもなくなっているのだが、ソリアの謎といえばその目を奪われた経緯である。彼は何故にファルコに片目を奪われたのか?(こっから妄想です)おそらく、ソリアはファルコと最後まで伝承者争いを繰り広げた男なのではないかと思う。その最後の伝承者決定試験において、ソリアはファルコと闘ったのだ。しかし、ソリアは自分でも言っているとおり、ファルコの前では己の力は赤子同然であることを認めている。強さで言うなら、文句なしにファルコが伝承者となるはずだったのだ。なのにソリアが最終候補にまで残ってしまったのは、ファルコの甘い性格を考慮されてのことだったのではないかと思う。ケンが散々その甘い性格では伝承者は務まらないと言われていたとおり、ファルコもまた同じ事で先人達から伝承者の印可をもらえなかったのだ。そこでファルコと、次点の強さを持つソリアが戦うことになった。もしファルコが無様な戦いをすれば、ソリアが伝承者となるまであったかもしれない。そこで、ソリアはファルコにいったのだ。非情の心を持ち、己と全力で戦えと。ファルコの強さはソリア自身が一番認めていた。それは、後に命を捧げるほどにまで心酔しているソリアの姿を見ればわかること。ファルコ以外に伝承者はいないと考えるソリアは、己を踏み台にしてファルコを真の伝承者へ登らせようと考えたのである。その友の言葉を受け、ファルコは非情の心でソリアの眼を奪って勝利した。甘さを捨てたその勝利により、ファルコは元斗皇拳伝承者となることができたのである。皆を守るために片足を差し出したファルコ。友を成長させるために片目を差し出したソリア。いずれも伝承者として恥じない男達である。まあ妄想ですが。