TOP

中央帝都




 天帝軍の本拠地。ジャコウ天帝の威を借り、総督として造り上げた城であり、闇を畏れるジャコウの性格を反映し、眩いまでの電気の光で包まれている。電気は地下の発電所で作られており、各地から連れてこられた村人達が、奴隷として発電作業を強いられている。一度ここに捕われた者は、文字通り死ぬまで働かされ、死体は袋詰めされて地下の水路から運河へと流される。地下の水掘作業場には、天帝であるルイが監禁されている。

 北斗の軍の手によって全ての郡都市都が陥落させられたため、この中央帝都が天帝軍の最期の砦に。満を持して攻め込んできた北斗の軍を、総力を持って迎え撃つが、ケンシロウの前に次々と兵士が蹴散らされたため、最期の障壁としてファルコが立ちはだかった。二人が力を使い果たしたのを見て、ジャコウは爆弾で二人を亡き者にしようとするが、アインが地下から噴出させた地下水によって城壁が崩壊。更に天帝ルイが解放されたことにより、ファルコを縛る鎖をも喪失したため、ジャコウはその場でファルコに滅殺させられた。その後、ファルコがもしもの時のために仕掛けておいた爆弾を、ジャスクが起爆し、中央帝都は崩壊。これにより帝都政権は終わりを迎えたが、ジャスクによってリンが連れ拐われ、ケンシロウ達は新たな戦場へと導かれる事となった。

 『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』には、この中央帝都を設計したビジャマなるキャラクターが登場。人力による発電設備を作り上げた。ジャコウから更なる電気を要求された際には、死体が流れ出る運河の水を利用して水力発電を作ろうかとも口にしている。



◆フロア

総督の間
ジャコウの玉座がある部屋。北斗の軍を取り逃がしたことでファルコが呼び出され、摂関を受けた。その後、乱入してきたショウキがジャコウを殺そうとするが、ファルコによって阻まれた。
北斗の軍が攻めて来た際には、アインがジャコウの命を狙って入り込み、ミュウとサイヤをいたぶっていたジャスクを一蹴。その後、ジャコウをも殺そうとするが、仕掛けられた落とし穴によって、ルイが捕われている地下の作業場へと落とされた。
TVアニメ版では、アインが元斗皇拳のタイガと闘うシーンがある。

発電作業場
中央帝都の遥か地下にある人力の発電作業場。各地から連れてこられた奴隷達が、円を描くように延々と棒を押し続けさせられている。天帝からの放送が入るたびに、兵士たちは容赦なく奴隷に鞭を打ちつけられ、そんな現状を見たファルコは、まるで義足が泣いているかのような音をあげた。

死体を流す運河
地下の発電作業場で死んだ奴隷達が、死体袋に詰められて流される運河。帝都に運ばれた奴隷達が唯一この建物から出ることを許される道でもある。ファルコはジャコウに歯向かったショウキを仮死状態にし、彼を死んだことにして、この運河から帝都の外へと送り出そうとした。しかしそれを見抜いたシーノによって、ショウキは槍で貫かれ、絶命している。

監視塔
第一の門の奥にある監視塔。シーノが、帝都に近付く北斗の軍の目の前で、彼らの軍旗を燃やして挑発した。しかしその後、ケンシロウが放った槍に喉を貫かれ、後ろの壁に貼り付けにされる形で死亡している。
TVアニメ版ではボルツの役目となり、ここから飛び降りてケンシロウの前へ。元斗皇拳の奥義で立ち向かうも、あっさりと撃退された。

第一の門
中央帝都への行く手を遮る最初の門。どうやって突破したかは不明。TVアニメ版では監視塔から飛び降りてきたボルツをケンシロウが門へとふっとばし、秘孔による破裂の衝撃を利用して扉を破壊した。

第二の門
中央帝都への行く手を遮る第二の門。高圧電流の流れる鉄柵であったが、ケンシロウは意に介さず、素手でこれをこじあけた。越えた先でファルコ軍や総督直轄軍が襲い掛かってきたが、ケンシロウはヌンチャクを使い、彼らを撃退している。

主門
中央帝都への行く手を遮る最後の門。ファルコの兵が命をかけて守っていたが、彼らには邪心がない事を見抜いたケンシロウは戦いを中断し、門の前でファルコが現れるのを待った。その後、出陣するファルコのために門は開かれ、この門の前でケンシロウとファルコが壮絶な戦いを繰り広げた。
後にジャコウは、この門から広がる城壁の上からファルコ達に鉄矢を発射し、殺そうとしている。

ジャコウの寝室
ジャコウが、ラオウやケンシロウの影に襲われる悪夢にうなされていた寝室。汗だくで悪夢から目覚めた後、シーノの遺体が運ばれ、その所業がケンシロウによるものであることを聞いて更に恐怖を募らせた。

ファルコの部屋
元斗の先人達の像がある部屋。ファルコがサイヤを呼び出し、中央帝都に仕掛けた爆弾の起爆装置を渡した。その後、自ら爆弾を押す役目を名乗りでたミュウの覚悟を聞いたファルコは、先人達の像が纏っていた元斗のマントを羽織り、ケンシロウとの戦いへと出陣した。

下層の倉庫
中央帝都の最下層にある倉庫。天帝の呼ぶ声に従い、リンとバットが訪れた。何もないかに思えたが、バットが壁によりかかった途端に仕掛けが発動し、床が崩れ、天帝ルイが捕われていた地下の作業場へと落下した。

地下の作業場
ジャコウが天帝ルイを幽閉した地下窟。もともとは最下層の罪人が落とされる、地下水脈を掘るための作業場であり、アイン、ミュウ、サイヤはジャコウの部屋の落とし穴から、バットとリンは下層の倉庫からこの場所へと落下した。リンはそこで生き別れの姉妹であったルイとの再会を果たすが、光も差し込まぬこの環境に長期間おかれていた所為で、ルイの視力は失われていた。
その後、ジャコウが崩落させた大岩によってアインは重傷を負うも、地面へと打ちこまれた杭に渾身のパンチを叩き込み、岩盤を破壊。噴出した地下水によって、天帝を含む一同は脱出に成功し、これによりケンシロウとファルコの無意味な戦いに終止符が打たれた。
なお、北斗の拳4(FC)では、この時掘り出された水のおかげでピュアビレッジなる村が生まれ、成長したアスカが暮らしている。