UD軍
ゆだぐん
南斗六聖拳の一人、
妖星の
ユダが率いる軍団。表向きは
拳王に忠誠を誓っているが、その裏では虎視眈々と世の覇権を狙っている。また、ユダのコレクションとするための美女を各地から掻き集めており、かつては
マミヤも拐われ、その肩にユダの女の証であるUDの烙印を押された。
手下たちは、ユダの知略こそが世を越権できる力であると信じて配下に加わった者たち。髪の色がカラフルなのが特徴。ユダが不用と判断した女を分け与えてもらっている。
拳王が
ケンシロウとの戦いで傷を負った後、覇道へと乗り出す準備をしていたが、残り3日の命となった
レイが最後にユダを倒すことを決めて城へと乗り込んできたため、それに対応。副官の
ダガールを含む手下たちは、ケンとレイの前に蹴散らされるも、ユダは事前に
ブルータウンへと移動することで、見事にレイ達を煙に巻くことに成功した(実際には城に残っていた)。その後はレイを死に行くのを待っていたが、マミヤが
死兆星を見ている事を知り、方針を変更。軍を率いて
マミヤの村へと襲撃し、ユダ自らの手でレイを葬ろうとした。ダムを破壊し、村を水に漬からせることでレイの足を奪う作戦を展開するも、最終的にユダは敗北。残された部下たちは、世はやはり知略でなく力の時代なのだと考えを改め、逃亡した。
『ラオウ外伝 天の覇王』では、
聖帝軍と同盟を結んでいるという設定に。しかし
聖帝サウザーがラオウの風下に立つこととなったため、自動的にユダも
拳王軍と同盟を結ぶ形となった。
勢力拡大のためには、捕らえた女達を刺客へと育て上げ、それを敵軍閥へと送り込み、頭を暗殺させるという手法を用いていた。
『レイ外伝 蒼黒の餓狼』では、巨大色町
アスガルズルを我が物にせんと、1000もの精鋭群を引き連れて侵攻。しかしその街の用心棒達の首領である
ロフウたった一人の手によって壊滅させられた。
◆UD軍のメンバー
[大将]
ユダ
南斗紅鶴拳伝承者。妖しの星を持つ
[副官]
ダガール
ユダの副官。南斗比翼拳の使い手。
コマク
ダガールの副官。鉱支猫牙拳の使い手。
[副官]
ゴーレム
美女狩り隊の隊長。TVアニメ版に登場。
ユダの影武者
ブルダンの街にいたユダの影武者。TVアニメ版に登場。
ゴーギャン
コマクの部隊の一人。鉄球使い。TVアニメ版に登場。
シカバ
コマクの部隊の一人、マミヤを捕らえた。TVアニメ版に登場。
ザン
南斗紅雀拳の使い手。レイ外伝に登場。
美勇団
ユダ直属の親衛隊五人衆。レイ外伝に登場。
[ユダの女達]
アリサ
ユダの女の一人。額に傷があったため捨てられた。
イザベラ
女刺客。玄王サリムを暗殺した。ラオウ外伝に登場。
その他、ローラ、メタルジャック、オリビア、クラリス、ポリス、ジェーン、シェリー、コロチャー、ジュリア、スメシ等。マミヤと拳王軍のレイナも一時的にユダの下に捕らわれていた。
◆UD軍の部隊
- 美女狩り隊
- ユダの女となる美女を連れ去る部隊。隊長はゴーレム。浚った女たちをブルダンの町へと運び、監禁していたが、女を取り戻しにきたノバ達がケンとレイを連れてきたため、逃亡。隊長のゴーレムは意地になって残ったが、ケンシロウに葬られた。TVアニメ版に登場。
- コマクの部隊
- TVアニメ版でコマクが率いた部隊。マミヤの村へ夜襲をかけ、ゴーギャンを犠牲にしてケンの足止めをし、その間にシカバの別働隊がマミヤを連れ去ろうとした。しかし復活したレイの手にかかって全滅。コマクだけは逃亡した。
- 刺客の女達
- ユダ軍に浚われ、調教によって刺客へと変えられた美女たち。色仕掛けによって軍閥の王に近付き、暗殺を決行する。だがその任務によって傷を負うと、完全な美ではなくなったとして廃棄される。玄王サリムを討ち取ったイザベラのほか、マミヤやレイナも刺客へと変えられそうになったが、寸前でユダ城からの脱出に成功している。ラオウ外伝に登場。
- 精鋭軍
- アスガルズル侵攻のためにユダが率いた1000人からなる精鋭軍。ザンの狼煙を機に街へ攻め入ろうとしたが、ロフウによって阻まれ、あっという間に全滅させられた。レイ外伝に登場。
- 美勇団
- ユダ直属の親衛隊五人衆。圧倒的な強さを見せるロフウにも怯まず、エクストラファイナルファイブアタッタクで特攻したが、全員まとめて一撃で葬られた。レイ外伝に登場。
- ザンの部隊
- ザンが率いる部隊。用心棒としてアスガルズルへと潜入し、ユダの軍勢を迎え入れるために門の警護兵達を襲った。後にアスガルズルを出たレイの前に再び現れ、偽者のアイリを掲げてレイを屈服させたが、シュウの部隊に取り囲まれて降伏。ザンもレイの奥義で細切れにされた。レイ外伝に登場。
◆UD軍に関係するエリア
- ユダの城
-
UD軍のアジト。ユダのコレクションである美しい女達がいる。かつてマミヤもユダに捕らえられ、ここで監禁されていた。残り3日の命となったレイが、ユダを倒すために訪れたが、部屋の中には副官であるダガールが待っており、既にユダはブルータウンに向かったことを告げられた。しかし実際にはユダは居城に留まっており、ダガールケンシロウの戦いを目にしていた。
ラオウ外伝では、拳王軍のレイナが偵察に訪れるが、コマク達の罠にかかり、捕われの身に。調教によってラオウ暗殺の刺客にされそうになったが、マミヤの助力によって脱出に成功している。
- ユダの街
- ユダの居城がある街。街中では村人がユダの部下に靴磨きをさせられていた。
- ブルータウン
- レイ達がユダの居城に攻め入った際、既にユダが向かったとされていた場所。ケンシロウがダガールを拷問して吐かせた。しかし実際にはユダはここには行っておらず、城でケンシロウ達の闘いの様子を見ていた。アニメ版ではブルダンの街と名称が変更され、実際にケンシロウ達も訪れている。
- ブルダンの街
- TVアニメ版に登場したユダの町。原作のブルータウンにあたる。ユダがここにいると聞き、ケンシロウ達が向かったが、実際にはいたのはユダの偽者で、本物は居城に留まっていた。街にはユダの美女狩り隊が連れ去った女達が監禁されていたが、ケンシロウ達によって解放されている。
【襲撃した街】
- マミヤの村
- マミヤがリーダーを務める村。かつてマミヤの20歳のバースデイにユダの一味が襲来。マミヤの両親を殺害し、マミヤを奪い去った。
数年後、レイの命が最後の日に再び軍を率いて襲来したユダは、マミヤを人質にとり、レイと対決。ダムを破壊して村を浸水させることで戦いを有利に進めたが、レイの飛翔白麗の前に敗れ去り、部下たちは一斉に逃亡した。
TVアニメ版では最後の襲撃の前にコマクがゴーギャンやシカバを率いて先に一度襲撃している。しかしケン、トキ、白髪になったレイの前に蹴散らされた。
- ノバの村
- ノバやラン達が暮らしていた村。大きな廃船を住処として暮らしている。ユダの美女狩り対に襲撃され、ランを含む村の女達6人が連れ浚われた。TVアニメ版に登場。
- 玄王の城
- 玄王サリムの居城。ユダの刺客であるイザベラが、色仕掛けでサリムへと近付き、暗殺を成功させた。ラオウ外伝に登場。