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北斗有情猛翔破
ほくとうじょうもうしょうは



流派: 北斗神拳
使用: ケンシロウ(対 サウザー)
 …北斗の拳(97話) TVアニメ(68話)
霞拳志郎(対 ハルトの父)
 …蒼天の拳リジェネシス(4話)
登場: 北斗の拳/アニメ版/蒼天リジェ/ラオウ伝殉愛/
ユリア伝/ 北斗の拳(FC)/ 北斗の拳3/ PS版/
審判の双蒼星/ONLINE/北斗無双/真北斗無双/
ぱちんこ北斗


 苦痛を生まぬ「北斗有情拳」のひとつ。相手の体に無数に拳を叩き込んだ後、強烈な一撃を胸の中央に叩き込んで秘孔を突く。喰らったものは、痛みを感じることなく、安らかな眠りにつくように息絶える。上空から襲い来るサウザーを迎え撃つ形でケンシロウが使用し、闘いに終止符を打った。

 『北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝』では、ケンシロウの必殺技の一つとして登場。強パンチボタンで出した場合は、腕を突き上げたまま上空へと昇っていく技となっていた。

 『北斗無双』では、三連続で回し蹴りを放った後、天に拳を突き上げ、自らの闘気を上空へと巻き上げるという範囲技になっていた。




 同じ有情拳でも、トキが使った有情破顔拳とはかなり差がある。有情破顔拳がシパーっと光線のようなもので軽々と秘孔を突いていたのに対し、有情猛翔破は百裂拳よろしくの忙しい連打で秘孔を突きまくり、最後は強烈なアッパーまで叩き込んでいた。この違いはなんなのだろう。
 考えられる理由は二つある。一つ目は、サウザーが強敵であるということ。同じ秘孔でも、その辺の雑魚と倒すのと、サウザーを倒すのでは、求められる威力が違う。ケンシロウがサウザーとの最初の戦いで、最も破壊力の高い秘孔である人中極を突いていたのもそれが理由であろう。しかし威力が高いということは、それだけ痛みも大きくなるとも言える。痛みが大きくなれば、それを消し去ることもまた難しくなるわけだ。有情猛翔破は、相手を絶命させる破壊力も高いが、その分痛みを消すことも大変であるため、あれだけ多くの秘孔を突かねば成り立たないのではないか。
 もう一つが、有情拳がもともとトキが編み出した拳であるという事。トキが有情拳を易々と使えるのは創始者としてコツを知り尽くしているからだろう。しかしそうでないケンシロウにとって、有情拳は簡単な技ではないのかもしれない。例えるなら、確率の計算をする時、トキが方程式を使って簡単に答えを導き出しているのに対し、ケンシロウはひとつずつ事象を書き出すという力技で時間を使い導き出して要るような感じだ。そのしち面倒臭い作業こそが、ケンシロウが行ったあの連打なのではないかと思う。